Sette Dollari Sul Rosso
監督:アルバート・カーディフ
音楽:フランチェスコ・デ・マージ
主演:アンソニー・ステファン、フェルナンド・サンチョ、ロベルト・ミアーリ、エリザ・モンテス、ロレダナ・ヌシアック、ジャンニ・マレラ
1966年イタリア映画

 

 

 

知名度は今ひとつなのに出演作だけは多いアンソニー・ステファンをフィーチヤーしたマカロニ・ウェ
スタン。
山賊に妻を殺され、赤ん坊を奪われた男が我が子を取り戻すため山賊を追って復讐の旅に出るとい
うお話。
山賊に育てられ荒くれ者となった実の息子と戦わねばならなくなる展開といい、よくあるパターンで目
新しいものはありません。
フェルナンド・サンチョが山賊の頭領っていうのも、マカロニの定石中の定石です。
そんな中で目を引<のが、銃を撃つとき必要以上に地面を転げ回るアンソニー・ステファンのガンプレ
イ。
あんなにコロコロ転げ回っては、命中精度が落ちるだろうにと思いますが、地面だろうが馬小屋のワ
ラの上だろうがお構いなし。
しまいには酒場の階段を転げ落ちながら山賊をバタバタと撃ち殺すますが、
銃口はあさっての方を向いていても、必ず悪党に命中していきます。
これはきっと一度壁に当たった跳弾が悪党に当たっているのだろうと好意的に理解しましょう(^^;)

 

 

 

 

音楽は、イタリアのフランチェスコ・デーマージ。
テーマ曲扱いの「Johnny Ballad」、この曲は劇中何度も顔を出して、
緩みがちな本編をビシッと締めてくれます。メチャクチャかっこいいマカロニ・チューンです。
高らかに鳴り響くマリアッチ風のトランペットが情熱的ですごくいい。
ただ、この曲、僕が持ってるイタリア盤のCDのバージョンと、
以前キングレコードから発売された全4集のマカロニ・コンピレーションに収録されていた同名曲と
微妙に違っています。
マカロニ・コンビに入っていたバージョンの方が楽曲としてまとまっていて、よりカッコいいのです。
コンピ盤に入ってたのは再録バージョンなのでしようか。謎です。
劇伴でハーモニカを演奏するのは、モリコーネ作品でもお馴染みのアレッサンドロ・アレッサンドリーニ。
デーマージのマカロニ・スコアは適度にアメリカナイズされていて、
そこヘマカロニ独特のギラギラしたアクを掛け合わせたような、
マカロニにしてはスケール感がある演奏が多いように思います。
サントラは、LP時代から結構人気盤だったらしく、本国イタリアでCD化されています。
伊CAMレーベルから「Ouelle Sporca Storia Nel West」というマカロニとカップリングされたも
のが発売されています。

 

 

7 Dollari Sul Rosso/Quella Sporca Storia/Original Soundtrack
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