IRON EAGLE
監督:シドニー・J・フューリー
音楽:ベイジル・ポールドゥリス
主演:ジェイソン・ゲドリック、ルイス・ゴセットJr.、デヴィッド・スーシェ、ティム・トマーソン、ラリー・B・スコット、キャロライン・ラガーフェルト
1985年アメリカ映画

 

 

 

当初は「トップガン」の子供版かと思っていた作品ですが、なんと4作目まで製作されたスカイ・アク
ション。
ストーリーは結構むちゃくちゃです。
ゲーマーの少年が主人公で、空軍パイロットの父ちゃんが中東で撃墜されて捕虜になってしまったこ
とから、
父ちゃんの同僚に頼んで飛行訓練して、F16戦闘機を盗んで父ちゃんを助けに行くというとんでもない
お話。
でも、個人的にはこういう荒唐無稽なお話は好きです(^^;)
そもそも高校生がいくらゲームで鍛えているからといって、ちょっとの訓練で最新鋭戦闘機に乗れる
のかという疑問もありますが、
そんなことを考えていてはこの作品を楽しむ資格はありません。目をつぶりましょう。
でも、ちょっと真剣に考えると、主人公の少年は、ウオークマンでロックをガンガンかけながらF16を操
縦してミグやヘリを撃ち落としていきます。
この辺は、現実とゲームを同じフィールドで考えてる少年の感覚に背筋が凍るものを感じるのも確か
でした(>_<)
敵戦闘機は|日ソ連装のミグ。当時は敵の兵器というとすぐ旧ソ連製のものが出てきたなあ。
懐かしい時代でした。
そういえば、主人公が履いているGパン、ウェストが今に比べてかなり高め。20年前のファッション。
今はローライズでほとんど腰骨に近いところにウェストが来るので、今観るとかなりカッチョ悪いなあ。
しかもベルト通してないし‥・でも当時は僕もこんな格好してたのかもなあ(^^;)

 

 

 

 

音楽は、「燃え」系と言えばこの人、ベイジル・ポールドウリス。
この人が亡くなって既に2年が経つのですが、享年61歳、ぽんとまだ若いのに惜しい‥・(T_T)
この映画、公開当時は主に劇中で使用されたロック・チューンの寄せ集め盤しか発売されず、
ポールドウリスのスコアは陽の目をみませんでした。
しかし、そのスコアは子供っぽい本編に反して正統派「燃え」系スコアで長らくアルバム化が待たれて
いました。
(って調子いいこと言って、待ってたのは僕だけかも‥)
今年になって、米vareseレーベルからCD Clubシリーズの1本として限定3000枚ながら発売されました。
マーチ等のソース・ミュージックも含む全20曲、55分収録の完全盤と思われる内容で大満足です。
かつて、このスコアを1曲の組曲風にツギハギしたものが、ポールドウリスのコンピ盤に収録されたこ
とがありましたが、
お世辞にも音質の良いものではありませんでした。
そういう意味からも今回のリリースは価値あるものと言えます。
さすが「燃え」系の人だけあって、ミリタリー調のスネアドラムの使い方も上手い。
(フィールディングには叶わないけど。)
全体のトーンは、「若き勇音たち」に近い感じです。
あちらはエンド・タイトルで「ドカン」と盛り上がりますが、こっちは全編を通じて徐々に燃え上がってい
く感じのスコアです。
なお、公開に併せて発売されたコンピ盤も実は捨てがたい内容で、
クイーン、DIO、キング・コブラ、ヘリックス等々といった、当時のハードロック好きにはかなり美味しい
内容になっていました。
(このアルバムでしか聴けない新曲も含まれていたような気がします。)

 

 

 

 

アイアン・イーグル

 

 

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