KENNY & CO.
監督: ドン・コスカレリ
音楽: フレッド・マイロー
出演: ダン・マッキャン、マイケル・ボールドウィン、ラルフ・リッチモンド、レジー・バニスター、ジェフ・ロス、ウィリアム・マスターソン、テリー・カルバス、ジェームズ・E・デプリースト
1976年 アメリカ映画

 

 

 

10代になったばかりの子供たちが主人公のローティーン・ムービー。
当時、新進気鋭のドン・コスカレリー監督が、なんと若干23歳にして撮りあげた作品です。
コスカレリー監督は、本作のヒットに引き続き、主役の1人マイケル・ボールドウィンを再度起用して、
同じ子供が主人公ながら本作とは180度違ったビジュアル・ホラー「ファンタズム」を撮っています。
本作は、子供たちの視点で大人の世の中を描いたような作品なので、大人でもノスタルジーに浸りながら楽しく観ることができます。
ラストで線路を歩く3人の子供たちの姿が印象的でした。
全編を通して、子供たちのフレッシュな演技が印象的な作品です。
(と偉そうなことを言いながら、実はこの映画を劇場で観たときは、僕、まだ小学生でした(^^;))
主役のダン・マッキャンは2500人のオーディションの中から選ばれたそうです。
でも、その後どこへ行ったのかさっぱり分かりません。

 

 

 

 

音楽は、「ブルー・エンゼル」や「ファンタズム」のフレッド・マイロー。
この人のバックグラウンドはよく分かりませんが、上記2作品からは結構プログレッシブ・ロックの匂いを感じます。
本作は、当時わりと有名になったテーマ曲を始め、ちょっとロックでちょっとディスコなアレンジを聴くことが出来ます。
テーマ曲は、リードを取る楽器(エフェクト処理したギター)の音色とエレピの音、そして男性のファルセットボイスが印象に残るとてもキャッチーな曲です。
バンドに小編成のオケがひっついたような音で、基本はやはり(当時の(^^;))ロック調になっています。
バンドで演奏される8ビートの曲が多く、当時のアルバムとしては結構賑やかな内容です。
今聴くと、昭和のTVドラマのBGMという感じの大人しい印象ですが・・・。
当時のサントラらしく、アルバムのあちこちにダイアローグが入っています。
サントラLPのライナーノーツには、ダイアローグの日本語訳までついてたりして、とても懐かしい。
残念ながら、ビデオと同じくCDにはなっていませんが、日本盤サントラLPは、
当時のサントラの殿堂、キング・レコードから発売されていて、例のレコ番はFML-88でした。