THE WORLD'S FASTEST INDIAN
監督: ロジャー・ドナルドソン
音楽: J・ピーター・ロビンソン
出演: アンソニー・ホプキンス、クリス・ローフォード、アーロン・マーフィ トム、クリス・ウィリアムズ、ダイアン・ラッド、パトリック・フリューガー、ポール・ロドリゲス、アニー・ホイットル
2005年 ニュージーランド/アメリカ映画

 

 

 

タイトルだけでは本編の予測が付かない感動のヒューマン・ドラマ。
初めてタイトルを見たときは、インディアンの選手が陸上競技で記録を作る話かと思いました(^_^;)
インディアンというのは主人公のじいさんが若い頃に出会いずっと改良を重ねてきた愛用のバイクのことでした。
63歳のじいさんが愛車とともにニュージーランドからアメリカへ渡り、世界最速の記録を樹立するという驚きの実話を映画化した作品です。
じいさんを演じるアンソニー・ホプキンスがほのぼのとした味わいのある演技を見せます。
アメリカのレース会場に向かう途中で出会う人々との心の交流も描いており、
ロードムービー的な要素もあるユルユルな癒し系の映画です。
行く先々でじいさんが出会う人はみんないい人ばかり。じいさんの記録への挑戦の夢を応援してくれます。
しかし、60過ぎてもバイクへの愛が衰えないというのはスゴイ。
いくつになっても「夢」は追いかけていたいものです(^o^)
全体の展開はユルイのですが、バイクでの記録挑戦のシーンだけは緊張感たっぷりで、
途中、スピードの限界ギリギリまできたバイクがプルプル震え出すシーンでは、バイクがぶっこけてじいさん飛んでって死んじゃうんじゃないかと心配になります。
いい人に囲まれてじいさんが夢を追いかける、いい映画でした。
この作品は意外な拾いモノです。

 

 

 

 

音楽は、J・ピーター・ロビンソン。
「ウェインズ・ワールド」や「エルム街の悪夢/リアル・ナイトメア」、「ハイランダー3」等の作品を手がけていますが、
あまりサントラには恵まれていない人のように思います。
でも、このスコアは本編同様、「アタリ」です。
バイクで疾走するじいさんのモチーフ等に使われてたどこかコミカルでライトな感覚がある曲がお気に入りです。
これとマイク・ラングのピアノをフィーチャーした優しい調べの曲がもう一つのモチーフとして使われています。
聞き物は16曲目の6分近くあるタイトル・トラック。
クライマックスの記録大会の時に使われたスコアじゃないかなと思いますが、後半俄然スリリングな展開になり6分間が全く長く感じません。
もう少し聴きたいなと思ってるうちに終わります。
各トラックがほとんど継ぎ目無しに収録されており、全体が長い組曲風の構成になっています。

 

 

最近のサントラって、アクション系よりもこうしたドラマ系の作品の方が聴き応えのあるものが多いような気がします。
(最近のアクション・スコアは僕のようなおっさんにとってはハズレが多いです・・・・・(T_T))

 

なお、CDのジャケではアンソニー・ホプキンスが神妙な顔をしていますが、

 

映画のイメージとしてはこちらのポスターの方がずっと雰囲気が出てると思います。

こっちのデザイン使えばよかったのに・・・・。

 


 

 

 

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