IKE
監督: メルヴィル・シェイヴルソン、ボリス・セイガル
音楽:フレッド・カーリン
出演: ロバート・デュヴァル、リー・レミック、ダナ・アンドリュース、J・D・キャノン、ダーレン・マクギャヴィン、ポール・グリーソン、ローレンス・ラッキンビル
1978年 アメリカ映画

 

 

またまた悪いクセで、音源化されてない作品の紹介です。

 

 

 

 

その昔、NHKで3夜に渡って放送されたTVムービー。
第二次世界大戦を背景にアイゼンハワー将軍とその秘書官を描いたヒューマン・ドラマで、
アイゼンハワーを同じような頭(失礼m(_ _)m)のロバート・デュバルが演じています。
将軍の秘書を「オーメン」のリー・レミックが好演していて、むしろ彼女の方が主役を食った形になってました。
このころ、TVで「オーメン」や「メデューサ・タッチ」なんかが次々と放映されて、
結構リー・レミックをお茶の間で観る機会が多かったような記憶があります。
将軍と秘書がデキてたのかどうかは別として、本作を観る限りではこの2人には深い信頼関係があったことが伺われます。
マッカーサーやパットンなんかも出てきて歴史ドラマとしてもなかなか見応えのある作品でした。
製作費にTVムービーとしては破格の80億円が投じられただけあって、
そのスケール感は劇場版戦争映画作品と比べても遜色ない出来映えになっています。

 

 

 

 

音楽は、70年代に活躍したフレッド・カーリン。
この人にはコアなファンがいることが知られていて、旧作がいきなりCD化されたりして、
その人気ぶりを伺うことができます。
残念ながら本作はサントラが発売されませんでしたが、
ヒューマン・ドラマと戦争映画の両方の側面をカバーする素晴らしいスコアを書いています。
特にテーマ曲はすこぶるイイ。
ミリタリー調のスネアドラムが刻む、ゆったりめのシャッフル・ビートに乗せて、
重厚かつ感動的なメロディが流れます。
将軍アイクの不屈の魂を表すかのごとく高らかな盛り上がりをみせる曲です。
是非音源化して欲しい1曲です。
ただ、リズムがシャッフルなので、基本的に「水戸黄門」のメロディを乗せてもピッタリハマるところがご愛嬌(^_^;)
あと、オヤジロック・ファンにはディープ・パープルの”Child In Time”を乗せてみても面白いでしょう。