SISTERS
監督:ブライアン・デ・パルマ
音楽:バーナード・ハーマン
主演:マーゴット・キダー、ジェニファー・ソルト、チャールズ・ダニング、バーナード・ヒューズ、ウィリアム・フィンレイ
1973年アメリカ映画

 

 

 

 

今年、リメイク版が公開されるブライアン・デ・パルマ初期のミステリー・ホラー。
かつてヒッチコックの後継者と言われてた頃の作品で、ヒッチコックの「サイコ」、「裏窓」へのオマージュ
たっぷりの作品です。
黒人男性の惨殺現場を目撃した女性記者が、犯人捜しをするうち容疑者として一人の女にたどり着きますが、
その女には隠された秘密があった‥・というストーリー。
冒頭の惨殺場面からマルチスクリーンを活用してサスペンスを盛り上げる等、この頃からデ・パルマの映像センスは抜群です。                
ラストのオチはある意味最高です。
公開時、「エクソシストを凌ぐ衝撃」と銘打ってましたが、ちょっと大袈裟すぎるかもなあ。
そういう先入観無しで観れば、かなり怪奇でショッキングな映画です。

 

 

 

 

音楽は、かつてのヒッチコックの盟友、バーナード・ハーマン。
ダニー・エルフマンがこの人をリスペクトしているのは有名な話ですが、
本作のテーマ曲を聴いて、エルフマンが「マーズ・アタック」のテーマ曲をここから思いついたのが容易に想像がつきます。
はっきり言ってかなり似てます(^_^;)
オバケが出てきそうな音(テルミンだと思いますが)が挿入されるところも一緒です。
劇伴も恐怖を煽りまくるサウンドが実に素晴らしい。
ヒッチコックと決別してイギリスに渡っていたハーマンを、
若手のデ・パルマたちが再びハリウッドに呼び返して出来上がったのが本作です。
本作以降、晩年のハーマンは「愛のメモリー」、「タクシー・ドライバー」と次々と往年のパワーを彷彿とさせる傑作を残していきます。