DARK OF THE SUN
監督: ジャック・カーディフ
音楽: ジャック・ルーシェ
出演: ロッド・テイラー、イヴェット・ミミュー、ジム・ブラウン、ケネス・モア、ペーター・カルステン、アンドレ・モレル 1968年 イギリス映画

 

 

「ワイルド・ギース」に先駆けること10年前に製作されたイギリス製傭兵モノ映画。
コンゴ動乱の中、反乱軍に追いつめられた村から住民の救出を依頼された戦争のプロたちが、
傭兵部隊を組織して住民の救出とそこに眠るダイヤの持ち出しを図るというストーリー。
列車を改造して武装列車にしていく行程にワクワクさせられます。
蛮行の限りを尽くす反乱軍は「ワイルド・ギース」でもお馴染み、シンバ軍(^^;)
この集団に捕まったら必ずなぶり殺しに合うんでしょうか、結構傭兵たちが残酷な殺され方をします。
子供を殺すシーンまであったり、結構シリアスでハードな内容の作品なので、
当時、小学生だった僕にはちょっとキツかったのを覚えています。

 

 

 

 

 

音楽は、フランスのジャック・ルーシェ。
この人は、クラシックをジャズ・アレンジしたアルバム「プレイ・バッハ」で知られるジャズ・ピアニストです。
そのため、戦争映画なのに全くそれらしい音が入っていません。
ダークなトーンが支配する印象的なテーマ曲を始め、モロジャズという曲があったり、
アフリカのパーカッションをイメージした民族音楽調のものがあったり・・・・・。
モノトーンで時に物悲しいスコアは、戦争映画というよりまるでフランスのフィルム・ノワールのサントラを聴いているようです。
この人らしく、ピアノとハープシコード?が全編にフィーチャーされています。
サントラCDは、かつて米Chapter Ⅲというレーベルから「サン・セバスチャンの攻防」とのカップリングで発売されましたが、
すぐに廃盤になっていました。
その後、今年になって、FSMから例の3000枚限定でフル・スコア盤が発売になりました。
オルタネート・バージョンを含む27曲、67分収録の内容で大満足です。
ただ、アルバム・ジャケットが変更されていて、LP時代の躍動感溢れる傑作ジャケは裏面に描かれています。