LA TERZA MADRE
監督:ダリオ・アルジェント
音楽:クラウディオ・シモネッティ
主演:アーシア・アルジェント、ウド・キア、ダリア・ニコロディ、クリスチャン・ソリメーノ、アダム・ジェームズ、ロバート・マディソン
2007年 イタリア映画

 

 

ダリオ・アルジェントの「サスペリア」、「インフェルノ」と続いた魔女3部作の最終作にあたるゴシック・ホラー。
愛娘のアーシア・アルジェントが主演しています。
中世絵画の修復の仕事をしているアメリカ女性が、訪問先のローマで古びた墓地から発掘された壺の調査をすることになります。
その壺にはロープと短剣、三体の像、骨が入っていて、調べていくうちにそれが魔女の遺物であることが分かって・・・・というお話だそうです。
どうも自分の中では、「インフェルノ」のイメージが悪すぎ、嫌な予感がするのですが、
今回は賛否両論ながらも、いい評価をする人もいるので、それに賭けてみます(^^;)。
ゴア・シーンはかなりリキが入っているようで、かなりエグイみたいです。
日本公開はまだ未定のようですが、この人、しばらくTVムービーが続いたので久々の劇場用作品で期待は高まるところです。

 

 

 


音楽は、元ゴブリンのクラウディオ・シモネッティ。
今回はプログレッシブ・ロックのテイストはあまり感じられず、
オカルト・ホラーによくあるパターンのゴシックな雰囲気の純スコアに挑戦しています。
オーメンの流れを汲む不気味な混声合唱を含むオーソドックスなホラースコアという感じです。
オケとシモネッティのキーボードを適度にブレンドしたサウンドで、
シモネッティの新境地といった趣を感じます。
中にちょっとだけゴブリンの時代を彷彿とさせる曲もあり、懐かしさがこみ上げます。
シルヴィア・ギャバロッティという女性ソプラノがフィーチャーされていますが、
この人、声が「フェノミナ」のソプラノに似てるのですが、同一人物?と思ったりします。
スコアはフィルムで使用されたものをそのまま収録しているのか、
1分に満たない曲も多<、全部で46曲に細分化されています。
アルバムのラストに、シモネッティが率いるロック・バンド「DAEMONIA」による主題歌が収録されています。
この曲、すご<ラムシュタインっぽいインダストリアルなラウド・ロックに
デーモン・ヴオイスがかぶる曲で結構好きです。
なお、CDジャケのインナーにダリオ・アルジェントの写真が写ってますが、
年取ってなんかゾンビみたいな顔になってます(^^;)