POUR UN DOLLAR D'ARGENT
監督:アル・ブラッドレイ
音楽:アレッサンドロ・アレッサンドリーニ
主演:ジョージ・イーストマン、ジャック・パランス、ジェニー・タンブリ
1976年フランス映画

 

 

 

フランス製となっていますが、実は70年代のB級マカロニ・アクション映画。
ニューヨーク市警の警察官が何者かに殺害され、
私立探偵であるその息子が父親殺害の犯人捜しに乗り出すというお話。
未公開のマカロニ・アクションなのですが、なんと日本でビデオ化されていました。
ビデオ・タイトルに「ジャック・パランスの‥・」と書いてありますが、
パランスは主役ではなく主人公に協力するマフィアのボス役です。
主人公の探偵を演じるのは往年のマカロニ・ウェスタン・スターのジョージ・イーストマン。
マカロニ・アクションですから、ハッキリ言ってどちらかと言えば「カス」の領域に入る作品ですが、
そこがまたマカロニものの愛すべきところだったりします。
僕は結構こういうの好きです(^^;)

 

 

 

音楽は、エンニオ・モリコーネとのコラボで知られるアレッサンドロ・アレッサンドリーニ。
こんな映画なのに、イタリア本国では今頃になってサントラ盤が発売されました。
スコア全体はファンキーでラウンジ色の強い、かつての「サバービア」好きには結構ウケそうな内容です。
テーマ曲はあからさまに「黒いジャガー」をパクっています。
良く言えば強いインスピレーションを受けたとも言えますが‥‥。
パロディなのかと思えるほど笑えます。
劇伴もモンドな香りがプンプンの怪しげな音をしています。
限定500枚ということなので、お好きな方はお早めのオーダーをオススメします。
70年代マカロニ・ポリス・アクションって、案外レアグルーヴの隠れた宝庫かもしれません。
最近、こういう未サントラ化の旧作が限定盤という形でリリースされることが増えましたが、
500~1000枚単位の限定プレスって、レーベル側も売れ残りを心配することがないし、
本当にその作品のサウンドトラックを聴きたいファンにとっても嬉しい企画かも知れません。