STIR CRAZY
監督: シドニー・ポワチエ
音楽: トム・スコット
出演: ジーン・ワイルダー、リチャード・プライアー、ジョベス・ウィリアムズ、リー・パーセル、クレイグ・T・ネルソン
1980年 アメリカ映画

 

 

 

シドニー・ポワチエが監督して、ジーン・ワイルダー&リチャード・プライアーの「大陸横断超特急」コンビが送るコメディ。
どちらかといえば小心者の2人が銀行で鳥のマスコットのアルバイトをしますが、
町のワルがその扮装を盗んで銀行強盗を働いたことから、2人が強盗と間違えられ刑務所へ入れられてしまいます。
辛い獄中生活から逃れるため、2人は刑務所の脱走計画を立てて・・・というストーリー。
でも、2人の掛け合いも「大陸・・・」ほど面白くないのが、残念です。
なんだかワ~ワ~騒ぐだけの導入部分も日本人にはちょっとキツイかも。
ラストはハッピーエンドなのですが、エンド・クレジットがああいう入り方するのはどうかと思いました(^^;)
何か変な終わり方をします。

 

 

スター・クレイジーの「スター」って、てっきり「STAR」だと思ってました(*^_^*)

 

 

音楽は、サックス奏者のトム・スコット。
これにAOR界ではお馴染みのランディ・グッドラムが絡んでます。
インストと歌モノが半々で、それぞれこのサントラの為に書き下ろされたと思しき曲が収録されています。
歌モノはランディ・グッドラム自身やジーン・ワイルダー、キキ・ディー、リロイ・ゴメス、メアリー・ゴレゴリー等が歌っていますが、
ランディ・グッドラムが書いたものが3曲含まれており、残りをトム・スコットが書いてます。
トム・スコットが書いた方の曲はやはりファンキーなフュージョン・サウンドのものが多いです。
歌モノの中ではランディ・グッドラムが書き下ろしてキキ・ディーが歌う「Nothing Can Stop Us」がオススメ。
本編では前述のヘンテコなラストに流れます。
余談ですが、ランディ・グッドラムって、自分が歌う曲はメロウなAORバラードで、
ジーン・ワイルダーにはヴァン・ダイク・パークスが作りそうな、おどけた曲なんか歌わせて、
美味しいとこは自分がしっかり取ってるって感じです。
トム・スコットのインストは聴きやすいライトなフュージョンが中心です。
でも、あんまりニューヨークあたりを連想させるアーバンな音ではありません。
舞台が田舎の刑務所だから仕方ないか・・・・(^^;)
個人的にはちょっとスリリングな要素のあるタイトル曲がお気に入りです。
でも、刑務所のシーンでやっと流れるので使い方としてはあんまし良くないかも。
サントラ盤はLPのみで、CD化はされていません。