RUNAWAY TRAIN
監督: アンドレイ・コンチャロフスキー
音楽: トレヴァー・ジョーンズ
出演: ジョン・ヴォイト、エリック・ロバーツ、レベッカ・デモーネイ、カイル・T・ヘフナー、ジョン・P・ライアン、ケネス・マクミラン
1985年 アメリカ映画

 

 

 

黒澤明監督が60年代にあたためていた企画を、20年後にハリウッドで映画化した作品。
アラスカの刑務所から脱獄した2人が乗り込んだ貨物機関車で機関士が急死、暴走する鉄の塊と化した機関車が極寒のアラスカを疾走します。
管制側が無人で暴走を続ける機関車を人為的に脱線させようとしていることを知った2人は、
途中で見つけた女性機関士とともに、自力で停車させつるべく運転席に向かいます。
一方、追っ手の刑務所長がヘリコプターで彼らを追いつめ・・・・というお話。
ヨーラン=グローバス作品だったんですね、これ。
アカデミー賞にもノミネートされてるので意外でした。
確かにノミネートもうなずけるスリルとサスペンスにあふれた作品でした。
極寒の中、出口なしの密閉空間で繰り広げられる人間ドラマは見応え十分です。

 

 

 

 

 

音楽は、トレヴァー・ジョーンズ。
昔、ビデオで観たときにはテレビがボロだったせいか、オケ中心のスコアだったような気がしていまし
た。
しかし、実はシンセ中心のスコアだったと気がつきビックリ。
「カプリコン1」のオリジナル音源を聴いたときのような、衝撃を受けました(^^;)
確かにアクション・シーンの劇伴奏は、シーケンサーを駆使したギター・インストで、
ロックな作りになっていました。
シーケンサーの音作りが「デルタ・フォース」そっくりなのが笑えます。
僕の中では、何故かトレヴァー・ジョーンズといえば地味な作風という変な先入観があって、
「G.I.ジェーン」などのアクション・スコアを聞くと、こういう音も書くんだと思ってしまいます。
本作もそんな中の1枚です。
ラスト・シーンの哀愁を帯びたスコアは、クラシカルで荘厳な響きがあり、
後のリサ・ジェラードを彷彿とさせるソプラノ・コーラスまで入って、そのままエンド・クレジットに突入し
ます。
派手なフィナーレは無しで、静寂の中に幕が下りるという感じのスコアです。

 

 

 

・・と思ったら、ラストの曲、ヴィヴァルディのクラシック??

情報不足でよく分かりません(^_^;)m(_ _)m
CDはMilanレーベルから発売されていましたが、既に廃盤で
現在では結構な高値で取引されています。