Quentin Tarantino's Death Proof
監督: クエンティン・タランティーノ
出演: カート・ラッセル、ロザリオ・ドーソン、ローズ・マッゴーワン、シドニー・ターミア・ポワチエ、ゾーイ・ベル、マイケル・パークス
2007年 アメリカ映画

 

 

「グライドハウス」プロジェクト2本立てのうち、タランティーノが監督したスラッシャー・ムービー。
愛車を乗り回して道行く先で次々と美女を血祭りに上げていく元スタントマンの殺人鬼と、現役のスタントウーマンとの死闘を描いてます。
「キル・ビル」でユマ・サーマンのスタントをやってた、ゾーイ・ベルが実名で出ています。
冒頭からタランティーノ節炸裂で、女の子たちのダラダラと長い雑談を聞かされます(^_^;)
この世界に慣れていない人はいきなりダレてしまうかも・・・・
でも、お約束のショック・シーンや、クライマックスでは名作「ブリット」をも凌駕するド派手なカーチェイスが待っているのでご安心を。
「ホステル」の監督イーライ・ロスやタランティーノ自身がちょい役で出てます。

 

 

 

 

 

音楽は、タランティーノ作品でも恒例となった監督自身の選曲によるコンピレーションもの。
サントラ盤もスコアは無く、この寄せ集め盤になります。
しかし、タランティーノのマニアックな選曲センスは今回も全開です。
オープニングは爆走する車の排気音から始まるジャック・ニチェの「ラスト・レース」
これはサントラではありませんが、60年代のサーフ・ロックのオムニバスに収録されていたもので、
60年代のB級SF「Island Of The Giants」?にも使用されたようです。
この他にサントラものとしては、モリコーネの「私は目撃者」、ピノ・ドナジオの「ミッドナイト・クロス」、
サントラには未収録ですがフランコ・ミカリッツィの「特攻警察」まで使われています。
アル・パチーノ主演のホモ映画「クルージング」の主題歌「It's So Easy」や、T-rex、April Marchによるゲンズブールのカバー等も入っていてお腹いっぱいです。
全体的にラウンジっぽいものを集めたような雰囲気です。
コンピ盤は基本的に好きではありませんが、これは例外(^_^;)