SPEED
監督: ヤン・デ・ボン
音楽: マーク・マンシーナ
出演: キアヌ・リーヴス、デニス・ホッパー、サンドラ・ブロック、ジョー・モートン、ジェフ・ダニエルズ、アラン・ラック
1994年 アメリカ映画

 

 

マーク・マンシーナつながりで・・・・キアヌ・リーヴスの大ヒットノンストップ・アクション。
その昔「ポール・ポジション」なんかの撮影監督もやっていたヤン・デ・ボンの初監督作品。
連続爆破犯人とSWAT隊員の死闘を、ハラハラドキドキのノンストップ構成で描ききっています。
アクション映画の様々なエッセンスを凝縮して、無駄を省いて最初から最後までアクションで通した作品で、
シンプルなストーリーながら見応えのある「燃える」アクション映画に仕上がっています。
この映画、観てて相当ハラハラしますよ(^o^)
スタンリー・キューブリックを敬愛しているとかで、手がけた映画の中にオマージュを入れているそうですが、
本作では・・・・それは観てのお楽しみということで(^_^;)
後に「2」が作られましたが、こちらはキアヌが降板してジェイソン・パトリックにバトンタッチしており、
ストーリーもちょっとガッカリ・・・・。大型船が港に突っ込むシーン以外あまり印象に残りません。
それにしてもデ・ボン監督、「トゥーム・レイダー2」以降どうしてるんでしょう。
2008年に「MEG」という巨大サメのパニック映画のようなものを撮ってるそうですが、果たして大丈夫か・・・・(^_^;)

 

 

 

 

音楽は「バッド・ボーイズ」を手がける前のマーク・マンシーナ。
本作のスコアはキャッチーなメロを持った、90年代「燃え」スコアの中でも屈指の1本です。
打ち込みのシーケンサーを多用したハンス・ジマー直系の泣きメロと派手なメタリック・パーカッションが聴く側を煽りまくります(^_^;)
しかしこの傑作スコア盤は日本では未発売に終わってしまったと記憶しています。
日本では、歌モノコンピ盤の中でもさらに最悪なインスパイアード盤と呼ばれるものしか発売されませんでした。
インスパイアード盤って、実際本編では使用されていない全然カンケイない曲まで入っています。
これは反則でしょう。
なお、演奏者のクレジットの中にジャズ・ロック・ギタリスト「アラン・ホールズワース」の名前があってビックリ。
70~80年代を中心に活躍したバカテク超絶ギタリストで、ヴァン・ヘイレンのライト・ハンド奏法をゆっくり片手でやったようなモヤ~ンとした音を出す人です。
「ソフト・マシーン」「テンペスト」「ブラフォード」「UK」「GONG」等のプログレ系バンドでギターを弾いていました。
ちょっと聴いただけではどこで演奏しているのか分かりませんが、デ・ボン監督、マンシーナ、どちらの趣味なのでしょうか。
後の「ツイスター」のスコアでは、前述のヴァン・ヘイレンを大々的にフィーチャーしています。