MEN IN WAR
監督: アンソニー・マン
音楽: エルマー・バーンスタイン
出演: ロバート・ライアン、アルド・レイ、ロバート・キース、ヴィク・モロー、ジェームズ・エドワーズ
1957年 アメリカ映画

 

 

 

 

半世紀も前の相当古い映画でしかも白黒ですが、朝鮮戦争モノとしては1、2を争う秀作。
いきなりロバート・ライアン演じる中尉が率いる部隊が北朝鮮軍に包囲されている場面から映画が始まります。
南方の高地に撤退するため、部隊が後退を始めますが、
不利な条件の中で、部下をいかに無事に撤退させるかに苦悩する指揮官の姿がすごく良く描かれています。
後退の途中で兵士が次々と銃弾に倒れ、敵のトーチカを破壊した後、最後に生き残るのはほんの一握りの兵士という結末を迎えます。
救いようのない状況で描かれる戦況がタイトな演出と相まって、存在感たっぷりの映像に仕上がっています。
白黒なのに見応え十分です。(と思うのは僕だけかな(^_^;))

 

 

 

 

音楽は若き日のエルマー・バーンスタイン。
「十戒」が製作された翌年の作品で、まだまだデビュー間もない頃の作品です。
したがって、「大脱走」よりも「荒野の7人」よりも古い作品です。
音源はモノラルですが、重厚で風格あるマーチ(?)が既に将来の巨匠の片鱗を既に見せています。
後の「大脱走」を思わせるフレーズも出てきます。
なお、テーマ扱いされているメロにミッチミラー合唱団より数段落ちる男性コーラスを載せたちょっとダサい主題歌?も入っています。
当時の戦争映画や西部劇によくあるパターンですが、この歌モノはちょっと勘弁でした。
全体的に当時の戦争映画の王道を行くスコアですが、やはり当時の作品にしてはメロがある方だと思います。
サントラCDは、映画「Trial Of Billy Jack」(1973年)とカップリングになった限定盤CDが発売されています。
(但し、得体の知れないレーベルから出ているので、CD-Rかもしれません。)
スクラッチノイズ等は入っていないので、アナログ起こしではないと思うのですが・・・。
そう言えば、このスコアはその昔SUMIYA渋谷店さんでも復刻盤のLPが出ていたことがあります。