ZODIAC
監督: デヴィッド・フィンチャー
音楽: デヴィッド・シャイア
出演: ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニー・Jr、アンソニー・エドワーズ、ブライアン・コックス、イライアス・コティーズ、クロエ・セヴィニー、ドナル・ローグ、ジョン・キャロル・リンチ
2006年 アメリカ映画

 

 

 

世界的にも有名なアメリカで実際に起こった迷宮入り殺人事件を描いたサスペンス。
「セブン」のデヴィッド・フィンチャーが監督しています。
タイトルにもなっている「ゾディアック」と呼ばれた犯人による連続殺人事件を取り憑かれたように追う刑事、記者等々の姿を描いています。
いかにも観たような書き方をしていますが、劇場の無い島根県大田市ではまだ観ることが出来ません(^_^;)
157分という長尺の作品ですが、ダラダラと中だるみするようではちょっと困るなあと思いながら、
好きな監督なのでちょっと期待しています。
でも、おそらく「セブン」とは趣向の違う作品なんだろうなあと思ってます。
「パニックルーム」がちょっと????な感じだったので、
わがままながら今度こそ僕の好みの映像であって欲しいと思います。

 

 

 

 

音楽はハワード・ショアではなく、なんとデヴィッド・シャイア。
「ロッキー」シリーズのタリア・シャイアの元夫です。
この人劇場用映画の音楽を担当するのはほんと久しぶりなんではないかと思います。
ちょっとジャズの香りのする比較的大人しいスコアを書く人ですが、中には「サブウェイ・パニック」みたいなパワフルなジャズ・スコアも書けたりする人です。
フィンチャー監督の作品では、音楽はどちらかと言えばアンダースコアに徹している印象がありますが、
本作もそんなに口数は多くなく、むしろ大人しい印象のスコアです。
ピアノがフィーチャーされており、曲によっては同じくシャイアが担当した「カンバセーション 盗聴」を思わせる雰囲気があります。
全体的にダークな印象を受けるスコアが多いのも事実で、アルバム単独で聴くには少し辛いかもしれません。
そんな中で、「Trailer Park」という曲は、ハワード・ショアの「クラッシュ」を思わせるシンプルなエレキギター・チューンで、
これは監督の趣向なのかなあと思ったりしました。
一番印象に残ったのは、ピアノ版の「Graysmith's Theme」かなあ。
なお、本作は歌モノのコンピ盤もあります。
こちらの方は1曲目のThree Dog Nightの「Easy To Be Hard」が絶品です。