LA RESA DEI CONTI
監督: セルジオ・ソリーマ
音楽: エンニオ・モリコーネ
出演: リー・ヴァン・クリーフ、トーマス・ミリアン、ルイザ・リヴェリ、フェルナンド・サンチョ、ニエヴェス・ナヴァロ、ウォルター・バーンズ
1968年 イタリア/スペイン映画




・・・平日の過去記事アーカイブシリーズ。

 

 

 

1960年代に一世を風靡したマカロニ・ウェスタン後期の作品です。
凄腕ガンマンが、テキサスの実業家からの依頼を受け、少女レイプ殺人犯の容疑をかけられたメキシコ人を追うというお話。
ガンマンをリー・ヴァン・クリーフ、メキシコ人をトーマス・ミリアンが演じています。
マカロニ後期の作品にしては、なかなかまとまりの良い面白い作品だと思います。
逃亡中のメキシコ人はナイフの達人で、クライマックスにはナイフ対けん銃という珍しい決闘シーンが観られます。
さらに、リー・ヴァン・クリーフとトーマス・ミリアン、それぞれに決闘場面の見せ場が用意されているというサービスぶり(^_^;)
追うガンマンと逃げるメキシコ人の追跡劇がややコミカルな味付けを施して描かれています。

 

 

 

 

音楽は、エンニオ・モリコーネ。
ちょうど「続・夕陽のガンマン」と近い時期の作品だけあって、同作のサントラの曲によく似たフレーズや楽器が出てきます。
主題歌には女性ボーカルがフィーチャーされていますが、何故かマカロニに女性ボーカルは合わないようで、かなりキワモノっぽい歌になっています。
この変にヒステリックな歌は当時の流行りだったのでしょうか。
本来モリコーネ好きの僕も、この手のボーカルだけはいただけません。
クライマックスの追跡シーンに流れるテーマ曲のインスト・バージョンの方がずっとカッコいい。
このテーマメロの静かな部分が、なんとなく坂本龍一の「ラスト・エンペラー」に似ていると思ったのは僕だけでしょうか。

メキシコが舞台ということで、メキシカンな曲が結構収録されています。

サントラ盤は、伊GDMレーベルから完全盤が発売されていて、全24曲入りとなっています。





・・・と、ここまでが、過去記事。

その後、2012年には同じGDMレーベルから1曲増えた25曲入りのCDが発売されたほか、現在では、1000枚限定のLPやダウンロード版も発売されています。