BUBBA HO-TEP
監督: ドン・コスカレリ
音楽: ブライアン・タイラー
出演: ブルース・キャンベル、オシー・デイヴィス、エラ・ジョイス、ハイディ・マーンハウト、ボブ・アイヴィ
2002年 アメリカ映画

 

 

 

「ファンタズム」のドン・コスカレリ監督が2002年に撮った低予算B級ホラー・コメディ。
超くだらない内容なのに全米ホラー・ファンから熱い支持を受け、当初本邦未公開だったところ、昨年まさかの劇場公開された作品。
コスカレリ監督に、「死霊のはらわた」のブルース・キャンベル主演というのがかなりウケたのではないかと思います。
ストーリーは、死んだはずのプレスリーが現役時代にそっくりさんと入れ替わっていて、本人はそっくりさんのフリをして老人ホームで生きているという設定。
で、その老人ホームで突然死が相次いで・・・、それが実は4000年の眠りから覚めたミイラ男の仕業で、老人ホームを守るためプレスリーが仲間のじいさんと共にミイラと死闘を繰り広げるというとんでもないお話。
こんなお話なのですが、原作は"テキサスのスティーブン・キング"と呼ばれる人気作家ジョー・R・ランズデールの短編だそうです。
よく分からない映画ですが、カルト作品となるオーラは十分出していると思います。
好き嫌いははっきり分かれるでしょう。
僕個人としては、こういうのもアリで、「好き」の部類です。
でも、この監督は本作以降劇場作品が無く、次回作は2008年完成予定の
「Bubba Nosferatu and the Curse of the She-Vampires 」だそうです(本作の続編か?)
主演は「レディ・イン・ザ・ウォーター」のポール・ジアマッティ。今度はもしかして吸血鬼もの?

 

 

 

 

音楽はブライアン・タイラー。
「ワイルド・スピード3」や「コンスタンティン」を手がけた人です。
90年代後期から映画のサントラを手がけ始めた人で、本作も初期の作品となります。
プレスリーがキーワードになっているので、音楽もロカビリー+メキシカンなタッチのエレキや生ギターの音がフィーチャーされています。
エコーたっぷりのウェスタンなギターが聴きたい方にはオススメです。
映画自体は正直言ってかなりショボイのですが、音楽はしっかりしていたためか、公開から数年経ってからアメリカでサントラが発売されました。
全30曲入り、5分に及ぶエンド・タイトルが聞き物です。
サントラCDは、コスカレリ監督とブライアン・タイラーのコメントのついたライナーノーツ入りです。
限定盤のようで、約40$と少々お値段が高めです。

 

 

でもアルバム単独でも十分鑑賞に堪えうる作品で、気だるいエレキと乾いたサウンドが聴きたい人にはオススメです。