DOBERMANN
監督: ヤン・クーネン
音楽: スキゾマニアック
出演: ヴァンサン・カッセル、モニカ・ベルッチ、チェッキー・カリョ、アントワーヌ・バズラー、ドミニク・ベテンフェルド
1997年 フランス映画

 

 

 

珍しくフランス映画です。
ヴァンサン・カッセル、モニカ・ベルッチ主演という今では結構贅沢な配役のバイオレンス・アクション。
作品冒頭で、いきなりCGが出てきてびっくりしますが、どうも監督のヤン・クーネンがアニメ好きだそうです。
主人公が銀行強盗でワルなのですが、対する警察もワル。
それも同情の余地もないかなりのワルなので、どっちが正義なのかわかりません。
フランス映画って、「レオン」もそうだったのですが、捜査側がすごいワルという設定、結構あるような気がします。
なんでも、監督いわく映画の中に、マカロニ・ウェスタンのテイストを入れたかったとかで、なんとなくやりたかったことはわかります。
あんまり難しいこと考えずに見ることをお勧めする作品です。
フランス映画って、結構バイオレンス描写がエグイみたいで、
本作でも、フルフェイスのヘルメットに手榴弾突っ込んで頭爆発させたり、ラストのクリスチーニ警視との対決シーン等、結構ホラーです。

 

 

 

 

音楽は、テクノユニットのスキゾマニアック。
他にアルバム出している形跡がないので、本作のためのプロジェクトなのかなと思ってます。
フランソワ・ロウ、ジャン・ジャック・ヘルツの2人によるユニットが基本のようです。
フランス産のテクノって、すぐ思い出すのがダフトパンクなのですが、
あちらがロック寄りなアプローチをするユニットなのに対し、このスキゾマニアックは割りとあっさりしたテクノです。
あまり、濃い味付けのメロディもなく、聞いていてスーッと入ってきます。
乱暴な言い方をすれば、「ラン・ローラ・ラン」にちょっとだけ近い感じかな。
しかし、既成のテクノトラックの寄せ集めかと思ったら、意外にアンダースコアに徹した曲もあったりで、
一応スコア・サントラの様相を呈してます。
ちょっとだけ、マカロニでイタリアンなテイストも・・・。
アルバム・ラストの18曲目にプロディジーが94年にヒットさせた「Voodoo People」が入っています。
(なお、オリジナルのフランス盤には、1曲目の変速バージョンが追加収録されています。)

 

 

なぜ唐突にこんな作品のレビューをしたかというと、吉祥寺のレコファンで400円で買ったから・・・

ただそれだけの理由でした。(^ ^;)