CASINO ROYALE
監督: マーティン・キャンベル
音楽: デヴィッド・アーノルド
出演: ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、マッツ・ミケルセン、ジュディ・デンチ、ジェフリー・ライト、ジャンカルロ・ジャンニーニ
2006年 アメリカ/イギリス映画

 

 

 

007シリーズ第21作目は、原点回帰の原作第1作目の忠実な映像化。
昔、ピーター・セラーズ主演で映画化されたことがありましたが、これはコメディタッチの番外編的な作品でした。
で、今回からボンドが交代、ダニエル・クレイグが6代目ボンドを演じています。
個人的には、ピアース・ブロスナンが好きだったのですが、ニュー・ボンドもなかなかはまり役です。
お話はボンドが007のライセンスを取得して初めての任務を遂行するまでが描かれています。
初仕事は、世界中のテロリスト集団に資金を与えている男の資金を絶つこと。
「ゴールデン・アイ」以来のマーティン・キャンベル監督が、再びメガホンを取っています。
オープニングからテンポ良いアクションが炸裂します。これは映画館で是非見るべき作品でしょう。

 

 

 

音楽は、007シリーズを「トゥモロー・ネバー・ダイ」以来ずっと担当しているデヴィッド・アーノルド。
本作で遂に4作目となります。
久々にアーノルドの「燃え」系アクション・スコアを聞くことができます。
ただし、本作では初めてボンドが007となるまでを描いているので、スコアにはあの有名なテーマがほとんど出てきません。
ラストの曲で一気にあのテーマが噴出すという感じなので、スコアを聞いているとつい007であることを忘れてしまいます。
それでも、10分に及ぶ劇伴は圧巻で、スネアを効果的に使ったミリタリーな感じのスコアがカッコいい。
サントラはスコアばかり74分しっかり入っていて、アメリカのi-tunesストアでは、
さらに13曲13分のボーナス・スコアが収録された完全盤がダウンロード出来ます。
でも、こちらは1曲1分程度のスコアの切れっ端みたいなのが多く、あまりお得感はありません。
なお、本作はなんと主題歌がスコア盤に収録されていません。
主題歌を歌ったクリス・コーネルの意向でサントラに収録されなかったとか。
シングル盤が別売されているので、こちらも買わねばなりません。
クリス・コーネルといえば、元「サウンドガーデン」、現「オーディオスレイヴ」のボーカリスト。
グランジ世代のへヴィ・ロックアーティストで、野太い低音ボーカルが魅力的です。
ロックもガンガンに聞いちゃう僕としては、当然シングルも買いました。
007のサントラ盤に主題歌が収録されなかったことって、前代未聞なのでは・・・。
でも、主題歌はそれを補ってあまりある出来ばえです。
かっちょえ~。