SAW 3

 

監督: ダーレン・リン・バウズマン
音楽: チャーリー・クローサー
出演: トビン・ベル、ショウニー・スミス、アンガス・マクファーデン、バハー・スーメク、ディナ・メイヤー
2006年 アメリカ映画

 

低予算ながらそのストーリーの面白さで大ヒットしたスリラーの3作目。
自らも死期が迫る殺人鬼ジグソウとその弟子による誘拐殺人ゲームが今回も展開します。
1作目の監督2人は前作に引き続き製作総指揮にあたっています。
監督は前作から登板したダーレン・リン・バウズマン。
回を追う毎に、ゲームの残酷描写が増していきます。
今回は今まで以上に痛いシーンが満載でした。
伏線もいろいろ張り巡らされていて、是非1作目から順番に観てほしい作品です。
今回は、ジグソウとその弟子に捕まった女医がジグソウを延命させる治療をさせられる過程と、
子供を事故で亡くした父親がやはり捕まってゲームをさせられる過程がストーリーの基本になっています。
特に2作目との関連が強いので、観てないと意味が分かりづらいシーンが結構あります。
新宿で弟と一緒に観たのですが、前作までを知らない弟は所々で「???」と小首をかしげていました。
それでもラストの畳みかけるような大どんでん返しの衝撃には「う~ん、すごい!」と唸っていました(^_^)
ネタバレになるといけないのであまり書けませんが、「3」で完結じゃないようです。
このシリーズ、1作目が素晴らしすぎて、だんだんストーリーよりも猟奇的な部分が目立つ作品に変貌していますが、次回作も楽しみです。

 

 

 

音楽は、3作ともチャーリー・クローサーが担当。
サントラは、ラウド、デジ、インダストリアルなロックのコンピレーション盤になっています。
インダストリアルっぽいハードな映像だし、音楽担当がナイン・インチ・ネイルズ出身者なので、
デジロックやインダストリアル系、ラウド系のイメージがぴったりなのは分かります。
個人的にもこの手のロックは好きなので、優れたコンピレーション盤だと思います。
SLAYER,HELMET,DISTURBED,MINISTY等々、結構好きなバンドが入ってたりして(^_^;)
しかし、2作目、3作目ともにスコアが1曲しか入っていないのは納得がいきません。
1作目だって半分しかスコア入ってなかったのです。
本サントラがSUMIYAの店頭に無くて、TOWERで売ってる所以はここにあるのでしょうか。
ほんとテーマ曲がカッコいいだけに残念です。
この曲は、毎回のお楽しみ、ラストの大どんでん返しでメチャクチャ効果的に使用されます。
今回のアレンジには、マーク・マンシーナの「スピード」を思わせるオケ音が入っています。
優れたスコアなので、フル・アルバム化してほしいものです。