ERASER
監督: チャールズ・ラッセル
音楽: アラン・シルヴェストリ  
出演: アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェームズ・カーン、ヴァネッサ・ウィリアムズ、ジェームズ・コバーン、ジェームズ・クロムウェル
1996年 アメリカ映画

 

 

 

シュワちゃんが毎年のように主演していた一連のアクション作品群の中の一作。
証人保護プログラムに基づいて重大犯罪にからむ重要証人の過去を消す(erase)するプロがシュワちゃん。
証人役がシンガーのヴァネッサ・ウィリアムズというのには笑ったけど、他の配役が渋くて好きでした。
EM銃とかいうとんでもないハイテクガンの不正輸出をたくらむ連中を告発しようとした女性という設定。
この銃、劇中で出てきますが、電磁波で光速を超える速さのアルミ弾を発射するという恐るべき銃でした。
でもほんとにあるのかな、こんな銃。
本作はシュワちゃん定番の金太郎飴型アクション大作(笑)なので、基本的には難しいプロットはありません。
何回も見るような類の作品ではないようです。
ただ、70年代アクションスターのジェームズ・カーンとジェームズ・コバーンを出演させていたのには驚きでした。
2人とも僕の大好きな俳優さんなもので。

 

 

 

 

音楽はアラン・シルヴェストリ。
いかにもこの人らしいアクション・スコアになっています。
基本的には「プレデター」の延長線上にあるリズムを曲調を持ったテーマ曲です。
「燃え」系です。
ただ2分に満たないのが玉に瑕です。もっと聞きたいと思ったところで終わっちゃうのです。
劇伴も「プレデター」路線の派手なアクション・スコアです。
ただ、今回はディストーションを利かせたエレキ・ギターをフィーチャーしているのがいつもと違うところ。
都会的でハードはイメージを出したかったのでしょうか。
監督の意向なのか、本人の意思なのか分かりませんが、これはあまり成功したとは言えないようです。
かえってギターなんか無いほうがよかったかも。
他作のスコアとの差別化を図るために持ってきたようにも聞こえます。
なお、ヴァネッサ・ウィリアムズが歌う"Where Do We Go From Here"(デビッド・フォスター作曲)という歌が本編で使われていますが、サントラには未収録です。