SKY BANDITS
監督: ゾーラン・ペリシック
音楽: アルフィ・カビリョ
出演: スコット・マッギニス、ジェフ・オスターヘイジ、ロナルド・レイシー、マイルズ・アンダーソン、ヴァレリー・ステファン
1986年 イギリス映画

 

 

 

アメリカ西部で銀行強盗を働く2人組が、捕まって第一次世界大戦の最前線に送り込まれるという、イントロから荒唐無稽な設定の映画。
最初は西部劇かなあと思ってたら、SF入った戦争映画に代わってしまうというストーリー。
イギリス空軍とドイツ空軍の戦いの中にこの2人が巻き込まれていきます。
ドイツ軍の巨大飛行戦艦が出てきますが、これどう見てもウソっぽいよなあ。
実際にはこんな飛行戦艦無かったんだろうなあ。

 

 

スタッフ、キャストとも知らない人ばかりです。
B級作品なので、特撮もかなりチープです。
でも、案外手作りな感覚が逆に暖かい感じがして良かったりしますね。
その昔出ていたビデオのパッケージは、第一次大戦ものの戦争映画っていう感じで、アメリカンな雰囲気はゼロでした。

 

 

音楽はアルフィ・カビリョ。
全然知らない人ですが、あんまりサントラも手がけたことがない人なのではないかと思います。
僕もこの映画自体存在は知っていましたが、全くノーマークでした。
ところが、数年前に米Vareseレーベルから25周年アニバーサリー企画盤(4枚組)が出たときに
本作のエンド・タイトルが収録されており、初めて聴きました。
これがなかなかカッコ良かったのです。
サントラCDを探したのですが、CD化されていませんでした。
そんな中、先月突然Vareseから1000枚限定でCDが発売されました。
マイナーな作品なくせにどうも音楽は人気があったようで、あっという間にソールド・アウトとなってしまいました。
メロは若干青臭い部分もありますが、「燃え」度はかなりのものです。
特にエンド・タイトルは、イギリス映画音楽の中でも屈指の出来映えだと思っています。
劇伴では勇壮なテーマメロの様々なバリエーションが出てきます。
テーマのバリエーションでいろんな劇伴を作る、映画音楽の教科書のような作品です。
正規盤で出しても十分売れる作品だと思いますが、もとの映画自体がショボイくて知名度が低いのが難点です。
たまにサントラ専門サイトで見かけるので、これは見つけたら買いです。