SUPERMAN RETURNS
監督: ブライアン・シンガー 
音楽: ジョン・オットマン 
出演: ブランドン・ラウス、ケヴィン・スペイシー、ケイト・ボスワース、ジェームズ・マースデン、フランク・ランジェラ、サム・ハンティントン、エヴァ・マリー・セイント

 

 


クリストファー・リーヴ版の「スーパーマン」と「スーパーマン2冒険編」の続編となる新作。
このシリーズは、「冒険編」の後、「3」と「4」が製作されていますが、あまりの出来に
今回の映画化にあたっては、鬼っ子扱いされたと思われます。
確かに「3」「4」と、このシリーズは一気に失速していきました。
特に「4」なんか、キャストは1作目同様に豪華なのに、制作がメナハム・ゴーランのキャノン・フィルム。
「マスターズ超空の覇者」と同じようなB級の臭いプンプンの作品になってしまってました。
今回の主演ブランドン・ラウスは、故クリストファー・リーヴにそっくりでビックリ。
レックス・ルーサー役のケヴィン・スペイシーも何となくジーン・ハックマンに似ているかも(^_^;)
「X-MEN」のブライアン・シンガーがメガホンを取っているので結構期待してます。
日本公開は8月19日、夏休みロードショー。これなら松江まで見に行けるかな(^o^)

 

 

音楽は、「X-MEN2」のジョン・オットマン。
この人は、「ファンタスティック・フォー」以来、結構アメコミものが続きますね。
テーマ曲は、78年版等の続編という点を強調させたかったのか、ジョン・ウィリアムスのスコアをそのまま使ってます。
ほとんどアレンジなしで、イントロとエンディングをいじった以外はオリジナルをそのまま演奏してます。
ただ、オリジナルのロンドン・シンフォニーによるきらびやかな金管の高音の伸び、流れるようなリズム感はここでは今ひとつ。
録音が新しいので、オケは迫力ありますが、どうしてもカバー演奏というイメージがついて来ます。
スーパーマンのテーマのキモは、あの流れるような、あたかも空を飛んでいるかのようなメロディにあるのですが、
やっぱりもたついてしまう部分があり、残念。
それでもテーマ曲だけ取ってみると、「冒険編」のケン・ソーンによる同テーマよりはずっと迫力があります。
劇伴にもウィリアムスが使ったモチーフが挿入されますが、ジョン・オットマンのオリジナリティがほとんど出ていないのが残念です。
もうちょっと劇伴で自己主張して欲しかったなあ。
でも、もともとこの人、あんまり明確なメロ書かないんだよなあ(^_^;)