TOMBSTONE
監督: ジョルジ・パン・コスマトス 
音楽: ブルース・ブロートン 
出演: カート・ラッセル、ヴァル・キルマー、サム・エリオット、ビル・パクストン、パワーズ・ブース、マイケル・ビーン、チャールトン・ヘストン、ジェイソン・プリーストリー、ジョアンナ・パクラ、 ビリー・ゼイン、クリス・ミッチャム、ビリー・ボブ・ソーントン
1993年 アメリカ映画

 

 

ケヴィン・コスナーの「ワイアット・アープ」の対抗馬として製作されたような感のある、同じく題材をもってきたワイアット・アープものウェスタン。
今考えるとキャストはスゴイ布陣になっています。
その中でも一番印象的なのは、ドク・ホリデイを演じたヴァル・キルマー。
本作での彼の演技は素晴らしかった。
ワイアットを演じるカート・ラッセルも好きな俳優なので、いい演技してたと思いますが、ヴァルには叶わなかった・・・かな。
他に、ナレーションにロバート・ミッチャム、脇役にチャールトン・ヘストンを起用(「ミッドウェイ」のコンビ)する等、
オールド・ファンも唸らせるキャスティングになっていました。
あ、ロバート・ミッチャムの息子クリスも出てましたね。
砂煙の舞う大西部を十二分に表現したカメラワークも良かった。
やっぱり、ウェスタンは砂埃でしょう。
マカロニ好きの僕としては、クリーンな雰囲気のウェスタンは許せないのです(^_^;)
個人的には「ワイアット・アープ」の10倍面白い作品だったと思います。
興行収入が「ワイアット・アープ」に負けたというのが信じられない。
逆にあっちは結構退屈しました。

 

 

 

音楽は、ブルース・ブロートン。
彼の最高傑作なのではないかと思う程の出来映えです。
先頃、米INTRADAレーベルから、2枚組完全盤リマスターCDが発売されました。
1枚目はジェリー・ゴールドスミス作曲のCINERGI PICTURESのロゴ・ミュージックに始まり、未発表曲を入れて全24曲。
2枚目には劇伴のヴァージョン違いが5曲収録されているほか、ソースミュージックが収録されています。
なんと言っても、本作はテーマがかっこよすぎ。
はっきり言って「燃え」ます。
アクション・スコアも迫力満点です。
劇伴もウェスタンの雰囲気満載の曲ばかりで、聴き応え十分です。
90年代の西部劇音楽の中で最高の出来だったと思ってます。
これは「買い」です。