GAME OF DEATH
監督: ロバート・クローズ 
音楽: ジョン・バリー 
出演: ブルース・リー、ギグ・ヤング、ディーン・ジャガー、コリーン・キャンプ、ヒュー・オブライエン、カリーム・アブドル=ジャバール 
1978年 香港映画

 



平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・。



 

ブルース・リーの急死により未完成となったフィルムをなんとか商品にしようと、ゴールデン・ハーベスト・プロが追加撮影し、さらに過去のフィルムを組み合わせ1本の映画にした作品。
「燃えよドラゴン」のロバート・クローズが追加シーンのメガホンを取っています。
暗黒街組織の傘下に入ることを拒否した主人公と組織との戦いを描いています。
追加シーンに出てたブルース・リーの代役はせめてそっくりさんを使えば良かったのですが、
あんまし似てないのが致命的。
鏡に一瞬映る顔が全然別人というのが丸わかりというのが悲しい。
アクションもそれなりの腕前なのですが、聴くところによると「早回し」があるらしく、
やっぱり「早回し」無しのリーは偉大だったんだなと思います。
塔を1階ずつ上がるたびに敵が待っているという設定が面白く、
特にものすごくでっかい黒人と闘うシーンが有名です。
ラストは組織のボスが逃げる途中で・・・というやけにあっさりな終わり方をします(^^;)

 

 


 

音楽は「007」シリーズでお馴染みの名匠ジョン・バリー。
「燃えよドラゴン」のラロ・シフリンとはまた違ったアプローチでリーのアクションをサポートしてます。
個人的には数あるバリー作品の中でも有数の傑作アクションスコアだと思っています。
特にテーマ曲が素晴らしい。
007を思わせる力強いブラスのテーマメロディ。
さらに途中の展開部分で挿入される流麗なストリングス。
バリー作品の中でも1、2を争う「燃え」スコアだと思います。
アルバム中唯一の歌モノ、ヒロイン役のコリーン・キャンプが歌う主題歌「Will This Be The Song I'll Be Singing Tomorrow 」もまた素晴らしい。
丁度同じ頃の「007ムーンレイカー」の主題歌にちょっとだけ雰囲気が似ています。
(コリーン・キャンプと言えば,「ダイ・ハード3」で結構なオバサンになっていてびっくりしました。)
サントラは、公開当時にLPが発売されたほか、英SilvaレーベルからCD発売されていて、同じバリー作品の「Night Games」とのカップリング仕様になっています。

なお,テーマ曲にS.E.が入るバージョンがありますが、日本盤LPと英盤CDではミックスが違っています。