FRANKENSTEIN
監督: ケネス・ブラナー 
音楽: パトリック・ドイル 
出演: ロバート・デ・ニーロ、ケネス・ブラナー、トム・ハルス、ヘレナ・ボナム=カーター、エイダン・クイン、イアン・ホルム、ジョン・クリーズ 
1994年 アメリカ映画

 

90年代にフランシス・フォード・コッポラが手がけた古典ホラーのリメイク第2弾。 
第1弾の「ドラキュラ」(’92)と違って今回は製作に回って、イギリスのケネス・ブラナーに監督・主演を任せています。
原作をより忠実に映画化するというコンセプトのもと、シェークスピア好きのケネス・ブラナーが格調高い重厚な「悲劇のドラマ」としてリメイクしています。
これはもはや単なるホラーではなく、シェークスピア劇を見ているようです。
また、まさかの人造人間を演じたデニーロの演技がスゴい。
特にあの「目」を演じることが出来るのは彼以外にいないでしょう。
また特殊メイクの手腕も特筆すべきものがあり、再生したヘレナ・ボナム=カーターのあまりに無惨な「顔」は強烈な印象を残します。
なお、脚本を「グリーン・マイル」のフランク・ダラボンが手がけています。
面白いハズですね(^_^;)

 

 

 

音楽はケネス・ブラナー作品の常連、パトリック・ドイル。
ジョン・ウィリアムスからバトンタッチして、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」を担当した人です。
ケネス・ブラナー監督の「愛と死の間で」(’91)で、ものすごくパワフルな音楽をかいていた人だったので注目していました。
本作ものっけからパワフルで壮大なスコアで始まります。
どこか気品のある、それでいて輪郭のはっきりしたダイナミックなスコアを書いています。
当時のクラシックを思わせる流麗なスコアがあると思えば、
見せ場の一つである人造人間を作り出すくだりの9曲目「The Creation」では戦争映画顔負けのバトル・スコア風なサウンドを展開してます。
間違いなくパトリック・ドイルの代表作の一つだと思いますが、先日、中古屋で300円でたたき売りされていたのを購入しました(^_^;)
おそらく現在ではどこの中古屋でもその程度の値段しかついていないと思います。
誰も買わないので「ブックオフ」あたりで見つけるとラッキーでしょう。
これは「買い」の1枚です。