DIE HARD 2
監督: レニー・ハーリン 
音楽: マイケル・ケイメン Michael Kamen
出演: ブルース・ウィリス,ボニー・ベデリア,ウィリアム・サドラー,ジョン・エイモス,フランコ・ネロ,アート・エヴァンス,デニス・フランツ,ロバート・パトリック,ジョン・レグイザモ
1990年 アメリカ映画



平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・。

 

 

前作「ダイ・ハード」に引き続き、ジョン・マクレーン刑事の「クリスマスの悪夢(笑)」を描いたアクションシリーズ。
今回は空港が舞台で、護送中の南米麻薬王エスペランザ将軍を奪還しようとするテロリストにより空港が機能麻痺に陥ってしまうという設定。
管制塔の機能を乗っ取られて、着陸を待つ旅客機すべてが人質になるというところがスゴい。
前作をしのぐスケールで、特殊効果もスター・ウォーズ等でお馴染みのILMが担当。
爆破シーンも旅客機が地上に激突する等、見せ場たっぷりです。
またまたクリスマスで、しかもまたまた奥さんが人質になるところが面白い。
監督は当時若干31歳のレニー・ハーリン。
フィンランド出身で、ハリウッド2作目となる監獄ホラー「プリズン」が予想以上に面白く注目していたのですが、本作で遂にブレイクします。
(しかし、その後はワンパターンな演出が飽きられるようになり、現在低迷気味です。)
本作では、往年のマカロニ・スター、フランコ・ネロがエスペランザ将軍を演じており、オールド・ファンはニッコリです。
また、テロリスト役で「T2」のロバート・パトリックとジョン・レグイザモが出ています。

 

 

 

音楽は3作を通じてマイケル・ケイメンが担当。
マイケル・ケイメンはジュリアード音楽院出身ながら、ロックとクラシックの融合に目覚め、
ピンク・フロイドやロジャー・ウォーターズのプロデュースを始め、果てはメタルバンドのメタリカと共演したりしています。
本作も前作の流れを汲んだスコアになっており、本編同様、音楽もスケールアップしています。
特に後半10,11曲目の怒濤のアクション・スコアは圧巻で、かなり「燃え」ます。
このシリーズは毎回クラシックを取り入れていて、前作がベートーベンの「第9」で、
本作ではフィンランドの作曲家シベリウスの「フィンランディア」を挿入しています。
レニー・ハーリンが同国出身なので、監督の意向が働いたのでしょうか。
真偽のほどは不明ですが、19世紀末の作品なので、劇伴と違和感なく収まっています。
この曲はラストのエンド・クレジットとして、前作とおなじ「Let It Snow・・・」に引き続いて演奏されます。
あまりポピュラーな曲ではない上、最初は暗めの始まりをしますが、ラストに近くで一気に盛り上がっていきます。
この曲はアルバムの最後に約7分に渡って収録されています。
この曲の使用は正解だと思います。




・・・と、ここまでが過去記事。

その後、2012年に米Vareseレーベルから2枚組の完全盤CDが3000枚限定で発売されました。

現在では、公開時に発売されたCDからフィンランディアをカットした11曲入りのダウンロード版も入手可能です。なんで、フィンランディアをカットしたんだろ。管理の問題かなあ。