DREAMCATCHER
監督: ローレンス・カスダン 
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード 
出演: モーガン・フリーマン、トーマス・ジェーン、トム・サイズモア、ジェイソン・リー、ダミアン・ルイス、ティモシー・オリファント、ドニー・ウォールバーグ、イングリッド・カヴェラルス 
2003年 アメリカ映画



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スティーヴン・キング原作のサスペンス・ホラーをローレンス・カスダンが映画化した作品。
キングのホラーは映像化が難しく、失敗作の方が多いのですが、世間の評価ではこれもその一つ。
でもおっさんは結構楽しめました。
何の予備知識も無しに観たのが良かったのかも知れません。
最初はインディアンのお守りにまつわる土俗的なホラーかと思ってたのですが、どんどん展開が変わっていって・・・・。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、荒唐無稽ともいえる怒濤の展開は逆に気持ちよかった。
少年時代に超能力という共通の秘密を持った4人の男たちが、再会した山小屋で次々と不可解な出来事に見舞われ、死者まで出す事態になりながらも、それに立ち向かっていくというお話。
大人版「スタンド・バイ・ミー」みたいな感じもします。
ラストの辺りになると、あんまりドリームキャッチャー(インディアンのお守り)はもう関係ないんじゃないかと思えてきます(^_^;)

理屈抜きで観れば、意外な展開がホント気持ちいい作品です。

「バンド・オブ・ブラザーズ」のダミアン・ルイスが出てました。

イギリスの俳優らしくこの人はなんとなく品がありますね。

それとニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックのドニー・ウォールバーグが知恵遅れの男を演じていたのにはビックリ。

あとでクレジットを見るまで分かりませんでしたm(_ _)m

 






 

音楽はジェームズ・ニュートン・ハワード。
この人は鳴らす時はトコトン鳴らすのが特徴ですが、本作もその部類に入ります。
(鳴らすけど明確なメロディが無いことが多いのも特徴です笑)
メイン・タイトルはハワードの得意とするサスペンスフルな曲調で緊張感をもり立てます。
彼の作風にありがちなメロディの希薄な「雰囲気重視の音」になっていないのも好感が持てます。
地の底から唸るような音で始まりますが、フュージョン畑出身のこの人らしく、そのテンションを残しつつもシンセのライトなモチーフが顔を出します。
アクションスコアも「ウォーターワールド」あたりに近い感じでかなり派手に鳴らしてます。
ハリウッド・シンフォニーの演奏に後からオーバーダブしたシンセの音も、乾いたキレイな音で冬の雪道を連想させます。
シンセを重ねることで、アンビエント風なモダンな雰囲気に仕上がっています。
なお、エンド・クレジットの前半に流れるインパクト大のテクノっぽい曲はサントラには収録されていません。

クレジット後半の穏やかなスコアだけ収録されています。
たぶん、この曲もハワードのペンによるものと思いますが、なかなかライトで聞きやすい曲だっただけに収録漏れは残念です。

 



・・・と、ここまでが過去記事。

その後、2017年になって、米vareseから「the stephen king soundtrack collection」という8枚組CDが限定1500枚で発売されましたが、その中に本作品のサントラが2枚組デラックス仕様で収録され、めでたくエンド・クレジットがフルで収録されました。さらに、2019年にはこれが限定1000枚でバラ売りされました。

現在では、2枚組と同内容のダウンロード版も発売されています。