SAW II
監督: ダーレン・リン・バウズマン 
音楽:チャーリー・クローサー
出演: ドニー・ウォールバーグ,ショウニー・スミス,トビン・ベル,フランキー・G,グレン・プラマー,ディナ・メイヤー,エマニュエル・ヴォージア
2005年 アメリカ映画

 

 

低予算ながら、アイデア勝負で大ヒットをとばしたサスペンス・スリラーの続編。
前作は「ブレアウィッチ・プロジェクト」よりはお金かかってそうですが、かなり予算を削っていたのはよく分かりました。
相当エグイはずのシーンもあえてそのものずばりを見せることなく、観る者にイメージさせる手法が功を奏して効果をあげていました。
特殊メイクにお金がかけれないのを逆手にとった手法でした。
今回は前作の監督は制作総指揮に回っています。
基本的に前作を知らない人にはおもしろさが半減する内容になっているので、先に「1」を観ることをオススメします。
男女2人の刑事が、連続猟奇殺人犯ジグソーを追いますが、犯人はあっさり捕まってしまいます。しかし・・・というストーリー。
今回もしっかり練り込まれた脚本が素晴らしい。
「1」を超えるかといえば、微妙な部分もありますが、続編ものとしてはかなりの水準だと思います。

 

 

 

音楽は前作に引き続いて、ナイン・インチ・ネイルズ関係者のチャーリー・クローサー
前作でのスコアがすこぶる良かったので、今回も期待しましたが、残念ながらサントラ盤はコンピレーションものとなりました。
チャーリー・クローサーによるスコアは最後の1曲のみ。
先鋭的なインダストリアル・スコアが書ける逸材だけに惜しい。
フル・スコア盤が出て欲しいものです。
でも、実はこのコンピレーション盤も結構良かったりします。
インダストリアル系、ラウド系アーティストのオンパレード。
インダストリアル系サウンドトラックとしてかなりオススメです。
マリリン・マンソンをはじめ、マッドヴェイン、パパ・ローチ、セヴンダスト、スキニー・パピー、
クイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジ等々
なかでも目玉はNINのトレント・レズナーもリスペクトするスキニー・パピーとリヴォルティング・コックス。
リヴォルティング・コックスはリュック・ヴァン・アッカーとFRONT 242のリチャード23、そしてミニストリーのアル・ジュールゲンセンが組んだプロジェクトです。
今回はバットホール・サーファーズのメンバーがフィーチャーされています。
そんな中で唯一異質な曲は、11曲目のバケットヘッドの爆裂ギターをバックにしたラップ?みたいな曲。
この曲だけ浮いてます(笑)