STEALTH
監督: ロブ・コーエン
音楽: BT
出演: ジョシュ・ルーカス、ジェシカ・ビール、ジェイミー・フォックス、サム・シェパード、ジョー・モートン
2005年 アメリカ映画
最新鋭の無人ステルス機が暴走、これを食い止めるために3人のテロ対策パイロットが立ち向かうというストーリー。
ロブ・コーエンの最新作で、前作「ワイルド・スピード」に引き続き暴走モノです(笑)。
パイロットたちが乗る「F/A-37」は実在する戦闘機だそうで、かなりカッコいい。
今が旬なキャスティングも魅力です。
問答無用のアクションが展開し、特にクライマックスのアクション・シーンは正に圧巻です。
音楽はBTの名義になっていますが、アディショナル・ミュージックとして2人の作曲家が協力しています。
マイケル・ディマッチアとトレヴァー・モリスの2人で、トレヴァー・モリスの方はMV関係者のようです。
(過去にも「ラスト・サムライ」等に参加しているようです。)
4曲目などは、モロにMV系の音になっています。
確かにBTだけでは、ここまでのオーケストレイションは無理かなと思っていました。
聴いた感じはBTと他の作曲家によるコラボ・アルバムという雰囲気。
(実は後で知ったのですが、BTはなんとジュリアード音楽院卒だそうで、オケスコアもバッチリだと知りました。失礼しましたm(_ _)m)
オーケストレイションのコンサルタントに「ヘル・レイザー3」のランディ・ミラーも参加しています。
オケとテクノの配分は、マイケル・ケイメン+オービタルの「イベント・ホライゾン」に近い感じかな。
BTはどとらかと言えば、メロディを他人に任せて、オケに最新鋭のテクノ・フレーバーをまぶしたという赴きです。
で、出来上がったスコアはトレヴァー・ラヴィン、マーク・マンシーナ、ジョン・パウエルあたりが好きな人にはかなりオススメのハイテンション・スコア。
ただ、コーエン監督は前作「ワイルド・スピード」に続いてBTを起用し、これまでタッグを組んでいたランディ・エデルマンを使わなかったのが残念です。
ランディ・エデルマンの方が絶対いいメロ書くんだけどな。
次回作もスピードものなら、BT+ランディ・エデルマンという組み合わせのスコアを聴きたいものです。
なお、歌モノを集めたコンピレーション盤も出ています。
こちらの方は、インキュバスの曲を中心に、スライやグレン・ヒューズ(ジョン・フルシアンテとの共演!)の曲なども入っています。