MRS. DOUBTFIRE
監督: クリス・コロンバス
音楽: ハワード・ショア 
出演: ロビン・ウィリアムズ、サリー・フィールド、ピアース・ブロスナン、ハーヴェイ・ファイアスタイン、リサ・ジャクブ 
1993年 アメリカ映画

 

 

クリス・コロンバス監督が得意とするホーム・コメディの一品。
ロビン・ウィリアムス演ずる家政婦さんが大爆笑でした。

 

離婚で子供と離れ離れとなった売れない役者の父親が子供に会いたい一心で、
特殊メイクチームに頼んで家政婦さんに変身して我が家に入り込むというお話。

爆笑の連続の中にも、ハートフルな味付けもしてあり、心温まる作品です。
バスの運転手のおっさんがだんだんロビン・ウィリアムスに好意を寄せていくシーンが結構笑わせました。

この映画は、93年のアカデミー賞メイクアップ賞を受賞しています。
メイクを担当したのは、グレッグ・キャノン。
駆け出しの頃は「溶解人間」や「フューリー」のメイクアシスタントをしていた人です。
最近では、「ヴァン・ヘルシング」などが有名。


音楽はまさかのハワード・ショアが担当しています。

ショアといえば、クローネンバーグ作品で聴かれる陰鬱で救いようのないダークなサウンドを連想しますが、意外にコメディも得意のようです。

もともと、「サタデー・ナイト・ライヴ」等のTVバラエティも手がけていたそうなので、
コメディのベースはあったようです。

それにしても、全編を覆うのはハートフルでエレガントな音楽。
どれもすごく親しみやすい響きをもっています。

最初にこの音楽を聴いたときは、ジョン・ウィリアムスか誰かかと思ってました。

クリス・コロンバス作品は、誰が音楽を担当してもクリス・コロンバス作品の音になるところがスゴイ。
この監督は音楽にもかなり明確なビジョンをもっているんでしょうね~。

スコアリングの段階からかなり具体的な注文をするんだと思います。
また、その監督の注文にしっかり答えることが出来るショアの引き出しにも驚かされます。

ラストに、ロビン・ウィリアムスが歌うクラシックの名曲「フィガロの結婚」とJBの曲を強引につないだ妙な曲が入っています。