CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY
監督: ティム・バートン 
音楽: ダニー・エルフマン 
出演: ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、ヘレナ・ボナム=カーター、クリストファー・リー、ミッシー・パイル 
2005年 アメリカ/イギリス映画

 

 

かつてジーン・ワイルダー主演で映画化された「夢のチョコレート工場」(原作:チョコレート工場の秘密)の再映画化。

 

9月10日日本公開なので、本編は未だ観てませんが、CDのライナー等を見る限りでは、ティム・バートンお得意のおもちゃ箱的世界が展開しているようです。

1971年版はミュージカル・コメディだったような気がしますが、今回はどうなんでしょう。
ミュージカルっぽいのかな。

 

 

音楽はティム・バートンともすっかり仲直りした感のあるダニー・エルフマン。
前半5曲がダニー・エルフマン作詞?・作曲・自演による歌モノで、すべてボーカルにエフェクトがかけてあり、オインゴ・ボインゴ時代の猥雑な感じが復活しています。

 

 

2曲目、5曲目あたりはかなりオインゴ・ボインゴに近い音です。うれしい♪

子供の声っぽいボーカル・エフェクトは、ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツの玉手箱風アルバム「No!」や「Here Come the ABCs 」の音に似ています。

その中でも4曲目にはビックリ。
トッド・ラングレンと10ccを足して2で割ったような上質のポップ・トラックに仕上がっています。

 

6曲目以降は、インスト・スコアになっていて、いつものエルフマン節を堪能することができます。
一連のエルフマン作品の中でも、「ビートルジュース」や「MIB」あたりの流れを組む作風と見ました。

 

お馴染みのオルゴールっぽい音や、ボーイ・ソプラノによるコーラス、土俗的なドコドコ・サウンド、どれをとってもエルフマンの音です。

ファンタジーにしてはちょっとダークな音ですが、ティム・バートン独特の世界にはこの音が最適ですね。
最近のエルフマンの作品にしては珍しく、明確なメロディを持つアルバムです。

 

ラストの7分に渡る組曲「エンド・クレジット・スイート」では、全曲のダイジェスト版的メドレーを聴かせます。

 

たぶん、実際に映画のエンド・ロールで流れるんだろうな。

最近はエンド・クレジットを収録するサントラが少ないので、これは嬉しい配慮です。

 

エルフマン・ファンには是非聴いてもらいたいサントラです。


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