MIDNIGHT EXPRESS
監督:アラン・パーカー
音楽:ジョルジョ・モロダー
主演;ブラッド・デイヴィス、ジョン・ハート、アイリーン・ミラクル、ランディ・クエイド
1978年 アメリカ映画
平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・
麻薬の不法所持でトルコ警察に逮捕された青年が、投獄された刑務所から脱獄するまでを描いた実話の映画化。
ストーリーは、麻薬を持ってトルコを出国しようとしたアメリカ人青年が当局に捕まり、投獄されたあげく地獄の獄中生活を強いられ、
精神に変調をきたすに至り、遂には脱獄を決意する・・・というお話。
この映画、オリバー・ストーンが脚色してたんですね。
淡々と描かれていますが、かなりショッキングでヘビーな映画です。
ジメジメとした刑務所の陰鬱な描写からして気が滅入りそうですが、面会に来た恋人の目の前で恋人をおかずにガラス越しにオ○ニーしたり、ホモセクシャルな世界を描いていたり、
当時小学生だったおっさんには刺激が強すぎました。
まあ、最初4年と言われた刑がいきなり30年に伸びたり、
トルコという国では法律はあってないようなものなのかと驚く一方で、
冷静に考えると麻薬持って出国しようとすることがそもそも間違いではないかと思うのでした。
音楽は当時、ディスコ・ミュージックの仕掛け人として売り出し中のジョルジョ・モロダー。
この人の音楽というと、とかく浮ついたポップサウンドを連想してしまいますが、
この作品と「スカー・フェイス」、「キャット・ピープル」は別格です。
特にこの作品は、1978年アカデミー音楽賞を受賞しています。
当時、ジェリー・ゴールドスミスの「ブラジルから来た少年」やジョン・ウィリアムスの「スーパーマン」等を押さえての受賞でしたから、
かなり高い評価を受けたスコアであることがうかがわれます。
その中でも、メイン・テーマが特に出色の出来で、中東風のエキゾチックなメロディラインが素晴らしいです。
他の曲は映画で使用されたものとそうでないものが含まれていて、
かなりポップなアレンジを施されているものもあります。
メイン・テーマのボーカル・バージョンも入っていますが、本編には未使用です。
ジョルジョ・モロダーはスパークスの「No.1 In Heaven」をプロデュースしたり、
ソロ・アルバム「E=MC2」を出した頃は素晴らしかったのですが、その後だんだん俗っぽくなって、おっさんの好みからは外れてしまいました。
・・・と、ここまでが過去記事。
CDはプレミアがついていることがありますが、ダウンロード版が出ているので安心です。