WAR OF THE WORLD
監督:スティーヴン・スピルバーグ
音楽:ジョン・ウィリアムス
主演:トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンス、ミランダ・オットー
2005年 アメリカ映画
「マイノリティ・リポート」以来のスピルバーグ&トム・クルーズ&ジョン・ウィリアムスのトライアングルによるSF大作。
オリジナルに敬意を表して「宇宙戦争」というタイトルにしてありますが、家族愛がけっこうな比重を閉めていて、宇宙戦争!て感じではありませんでした。
どっちかというと戦争被災者!という感じの映画でした。
特殊効果はすごかったです。
音楽は、前述のジョン・ウィリアムス。
「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」直後から取りかかり、今月までぎりぎりの時間で製作された作品で、サントラ発売も映画公開と同時。
日本盤はライナーノーツの解説者が音源を未聴のまま執筆するという状況での発売でした。
第一印象は・・・、全体的にトーンが暗く重い。
パニックシーンでは、ブラスの高らかな音色、ティンパレス等の野太い打楽器の音が際だっており、かなり鳴らすスコアになっています。
ただし、家族愛を表現したテーマも暗く物悲しい旋律であり、感動的なスコアとはいえません。
従来のウィリアムスの躍動感あふれるメロディアスなスコアを期待すると、がっかりします。
そもそもテーマらしい旋律がありません。
全体的に「マイノリティ・リポート」に似た雰囲気ですが、明快なモチーフが無く、かなり硬派なアンダースコアといえます。
う~ん、「シン・シティ」と同じく、映像抜きではちょっと厳しい作品かもしれません。
まあ、スター・ウォーズの直後にこれだけのスコアを提供できるのですから、さすが巨匠というべきでしょう。