MILLION DOLLAR BABY
監督:クリント・イーストウッド
音楽:クリント・イーストウッド
主演;ヒラリー・スワンク、クリント・イーストウッド、モーガン・フリーマン
2004年 アメリカ映画
クリント・イーストウッドが監督・主演、さらには音楽まで全編にわたって担当したヒューマン・ドラマ。
ボクシングの世界で生きる老トレーナーと女ボクサーの人生模様が描かれています。
アカデミー賞で作品賞、主演女優、助演男優、監督賞の計4部門を受賞しただけあって、非常に完成度の高い感動作でした。
イーストウッドの前作「ミスティック・リバー」よりもシンプルかつ明快なストーリーで入りやすかった。
イーストウッドは、「ミスティック・リバー」に続き、今回も全編で音楽を担当しています。
メイン・テーマとなるのが、アコースティック・ギターの物悲しい調べ。
「許されざる者」のテーマ曲のギター・フレーズに近い感じです。
ただ、ゴールデン・グローブ賞で作曲賞ノミネートされたし、ラストの感動をグッと盛り上げる曲ではあるのですが、
個人的には、このフレーズはちょっと苦手・・・。
イーストウッド作品の常連作曲家、レニー・ニーハウスのサポートがあるにせよ、
聴いてて危なっかしい音使いで、素人が作ったフレーズという感は否めません。
大好きな俳優だけにあまり悪く書きたくないのですが、ちょっと残念。
でも、セカンド・テーマにあたるピアノ曲はとてもいい感じです。
イーストウッド自身、かなりの音楽好きでジャズやC&Wに造詣が深いそうなので、基本的にすごくセンスはいいと思います。
ジェリー・フィールディングが生きていたらなあ。
イーストウッドと監督・音楽コンビを続けてたかも知れませんね。
(この作品にジェリー・フィールディングの音は合わないかも知れませんが)