DJANGO
監督:セルジオ・コルブッチ
音楽:ルイス・エンリケス・バカロフ
主演:フランコ・ネロ
1966年 イタリア/スペイン映画

 

 

マカロニ・ウェスタンの傑作の1つです。「続」とついていますが、荒野の用心棒とは関係ありません。
ちなみに、マカロニの邦題は結構いい加減で、オリジナル・タイトルとは全然違うタイトルになることもしばしばだったようです。
配給会社によって「用心棒」がついたり「ガンマン」がついたり「プロガンマン」がついたりしたらしいです。

 

 

この作品は、フランコ・ネロが演じるジャンゴがとにかくカッコいい。
ぬかるみの中を棺桶を引きずりながら歩くジャンゴの姿にしびれます。
しかも、その中からガトリング銃を出して乱射したりします。
この作品を初め、マカロニ・ウェスタンは銃がとことん凝ってましたね。

 

 

最近はDVD化が進んで、この作品もオリジナル・イタリア語バージョンで楽しむことができるようになりました。

 

オープニングのテーマ曲「さすらいのジャンゴ」もイタリア語バージョンが収録されているのでお薦めです。
かつての英語版のビデオは主題歌まで英語になっていて、英語の歌詞ではなんともしまらない感じでガックリします。

サントラCDも、独ALHAMBLAレーベルから出たものには英語バージョンの主題歌しか入っておらずがっかりです。
そんな中で、1996年に伊SONY CLASSICALレーベルから出た盤が一番おすすめです。
主題歌の英語、イタリア語バージョンの他、カラオケ、オルタネート・バージョン、インスト・バージョンまで入って全24曲入りになっています。
でも既に廃盤かも知れません。このジャケを見たら迷わず買いましょう(笑)。

 

音楽を担当したルイス・エンリケス・バカロフは、本作では鍵盤の低音域を効果的に使ってニヒルなガンマン「ジャンゴ」を表現しています。
他にも陽気なラテン系の曲もあり、この雰囲気は後のマカロニ「群盗、荒野を裂く」でも生かされています。

 

ルイス・エンリケス・バカロフといえば、キル・ビルVol.2に70年代イタリアン青春アクション映画「サマータイム・キラー」の音楽が使われていましたね。