話題のサイコ・スリラーのサントラです。久々に面白い映画を見たなあって気がしました。最近はCGが派手なだけで、中身の無い映画が多いですから(笑)。(でもダニー・グローバーはミスキャストだよなあ・・・。)さて、音楽はナイン・インチ・ネイルズのメンバー チャーリー・クローサーがスコアを担当しています。バンド同様、インダストリアルなダーク・サウンドが展開します。スコアの中でフィーチャーされるハード・エッジなギターは同僚のダニー・ロウナーと、ヘルメットのペイジ・ハミルトンが担当しています。ナイン・インチ・ネイルズのファンからは、「地味だ」とか「ビートが持続しないので燃えない」とか言われているようですが、これはあくまでサントラなのです。映像を台無しにするようなスコアであってはいけません。ビートを求める向きはナイン・インチ・ネイルズのアルバムを聴けばいいのです。その点でよく出来たスコアだと思います。歌ものの寄せ集めではなく、こういうロック系アーチストがスコアを担当する映画は大歓迎ですね。他にフィア・ファクトリーやフロント・ライン・アセンブリー等のインダストリアル系バンドも既発表曲を提供。歌ものとの統一感もあります。個人的には、衝撃のラストをぐっと盛り上げる「Hello Zepp」がお気に入り。