噂の人魚フェア参加作です。

人様の作品を頂戴してるだけでは申し訳ないけど、需要がない魔人作を書いてもね~と思っていましたが、フェアの賑やかしになればと……魔人駄作を増やすことに致しました。

これぞ、自爆行為!

多分大変つまらないです。(言いきった)

暇をもてあました、広い心の方だけ続きをどうぞ!←






注:長過ぎたので前後編にわけました。

人魚噂の人魚 前編

「ねぇ、キョーコ」
「なぁに、モー子さん」

「あんた…噂になってるわよ?」
「は?」

ナンノコトデショウ?

親友の顔にはデカデカとそう書いてある。

───やっぱり、気付いてなかったのね。

親友の予想通りの反応に、奏江は頭を抱えた。

「だから、噂になってるの!あんたのことが!」

「えーー?そんな訳ないじゃない。重箱の隅っこで、こんなに地味に生きてるのに~」

「確かに海は広いけどね!あんたは隅っこに住んでないし、地味に生きてもいないわよ!」

「隅っこじゃないなら、底辺?地味でもないなら、視覚認識出来ないレベル?もしかして、知らないうちに泡となり、消えて!?」

「モー!!!!そんな訳ないでしょ!あんた人間の御伽話を読み過ぎ!っていうか、恋に破れようがないでしょ、あんたは!」

「え~!御伽話は素敵なのよ~!+.(◕ฺ ω◕ฺ )゚+.キラキラ」

───ああ、もうすぐ食べられちゃうのに!!(←)危機感がなさすぎよ!

今更ながら、親友の行く末が心配になってきた奏江。

本当に今更ではあるが、本人に少しぐらい危機管理能力を持ってもらいたい!!

いや、持つべきでしょう!

と思い出していたのだが…

それは非常に難しい要求である様だった。





幼い頃から可愛らしくはあっても、

誰かに噂される様な存在ではなかったキョーコ。

しかし、

大人になった今は、

きっととびきりの美女に違いない!

と、派手に噂される人魚となっていた。



実際に、キョーコがどのような人魚に成長したのか。

キョーコの従兄弟である蓮に排除されなかった者達だけが…

それを知ることが出来た。




噂の人魚であるキョーコは…

可愛く育った。

奇麗になった。

でも、それはずっとずっと…



秘密だったのである。

あるときまでは。



後編に続く。


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