Papillon -coterie-のハルカさん宅で開催中の2周年記念の7月企画。

リク受付だけじゃなく、恐ろしい【トラップ de 2周年フリーマンガ】も仕掛けられていました。

嫌ん!逃げ損ねちゃったぁ!

まんまどドボンしちゃった魔人です。(ノ´▽`)ノ


*どこからトラップ?  / 2 / / / 5・完結

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「どこからトラップ?第2話」


スポンサーの都合で午後からの仕事がひとつキャンセルとなり、ポッカリと空いた時間。

偶然にも最上さんのオフと重なったそれに、期待が膨らむ。

「俺は事務所で仕事を片付けてくるけど、お前も事務所で仮眠でもするか?それとも、キョーコちゃんに連絡してみるか?」

という社さんから、「勿論後者です!」と聞き出した彼女の昼間最後の仕事現場は、すぐ近く。

電話をしても、今はきっと仕事中で出てもらえない。

でも今すぐにここを出れば、丁度終わる時間に捕まえられるかもしれない。

一目だけでも会えるかもしれない。

……そう考えた瞬間にもう、身体は動き出していた。

車に飛び乗り、10分程の距離をもどかしい思いで走る。

短い距離なのに、信号に2回も引っ掛かってしまう自分のタイミングの悪さに、不安が募る。

しかし、どうやら一番大事な運には見放されずに済んだようだ。

最上さんがいる筈のスタジオの駐車場に車を停めたところで、入り口から出てくる彼女を見つけた。

携帯電話で通話中の彼女。

今日は可愛いというより奇麗で、いつもにもましてドキドキしてしまう。

最近の俺の心臓は彼女に左右されまくりだ。

背後からそっと近づきながら、声をかけるタイミングを窺う。

が、ここで気づいてしまった。

前を歩く彼女の様子に。

隙のないファッションに、ウキウキとした足取り。

(これは……もしかして、先約あり?)

まるでデートに向かう前のような彼女の様子に嫌な予感がしてしまう。

勿論、相手が男の訳がないとは思っているし、男相手ならどんな手を使ってでも阻止してみせる。

しかし、そんなことが出来ない最強のライバルが一人いるのは確かで。

その娘相手のデートをやめさせる勇気は俺にはない。

(琴南さん相手じゃ完敗だし、邪魔したら最上さんに嫌われてしまうよな……)

頭の中で出した結論により、すでに諦めモードな俺。

こうなったら少しだけでも顔を見ながら会話を……と考えだしたところで、前を歩いていた最上さんの足がピタリと止まった。


第3話に続く


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