【リク罠131】「切れた糸(仮)」


「うむ!ん、んんんん」
「キョーコ・・・愛してる!ん!」



カインとセツの生活が終わったその日。
アッサリと下宿先に帰宅しようとしていた最上さんをなんとか丸め込んで、自宅に連れ帰った。

ラッキーなことに、クランクアップは予定より3日程早かった。
そして最上さんは、下宿先に今日帰るとはまだ連絡できていない。
電話を入れようとしていたところを、俺が妨害したせいで。


今日、彼女を帰す気はない。

だから、俺は彼女がキッチンに向かってすぐに酒を飲みだした。
酔っぱらう気などないが、酒を飲んだという事実が必要だったから。

「お酒飲んじゃったし、今日はもう送ってあげられない。だから、ここに泊まっていって?」

あとでそう切り出す予定だったのだ。

今日から3日間手に入れた予期せぬ休日。
彼女を落とすための最大のチャンスを逃す手はない。

でも、彼女は素っ気なかった。

キッチンから俺が酒を飲みだしたのを見ていたのか、帰宅して5分後には酒のつまみ、30分後には冷凍用のストックと、酒に合う軽食を準備し終わり、皿を俺の前に並べたあと、そのまま、玄関に向かおうとしたのだ。


そんな彼女を。



気がついたら、押し倒していた。

そして奪っていた。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

帰ろうとしたキョコさんを引き止めようとした蓮さん。キョコさんの様子が変だったのか、言葉で引き止めずに、押し倒してチューしちゃってました。

ここから、どうなる?

キョコさんをちゃんと口説ける?
それとも、自分への愛の告白などと思わないキョコさんに詰られる?

罠文、タイトル、利用不使用、アレンジ使用自由です。


web拍手 by FC2