「その手をのばして(仮)プロローグ」


「早く結婚したいし、子供もほしい」

たまたま楽屋に置かれていた雑誌を眺めていて見つけた、蓮のインタビュー記事。
それを見た瞬間から徐々に冷えていく、蓮との恋愛で浮かれていた心。

彼の愛は信じてるし、信じたいとも思う。

最近の彼は「一生愛し続けるから一緒にいようね」とか、「結婚したいね」などと、将来を仄めかすような言葉を口にすることが多くなり、キョーコはその度に現実という冷たい水を頭からかけられたような気分になっていた。

蓮が将来のことを口にすればするほど、お互いに背中を向け遠ざかる未来の彼と自分の姿がより鮮明になっていく。

今は確かに愛し合っていると思う。思い合っていると思う。

しかし、それは未来永劫なのでは決して有り得ないということを、自分自身に痛い程思い知らせてしまうのが、短いながらも苦渋を味わいつくしてきた最上キョーコという少女の人生だった。

私という人間が幸運にも今手にしている幸せは、いずれ崩れ去って行くもの。

彼女はそう理解しているからこそ、今現在の幸せを満喫していた。

だから。

そこから先の・・・・・・破滅への道を歩みだそうという彼の言葉や態度は、彼女に取って死刑執行通告のようなものだった。

キョーコの中の絶望という闇はそれほど深かった。


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

タイトル、駄文プロローグの使用不使用アレンジ、すべてお任せします!

キョーコの闇をどうか吹き飛ばしてあげてください!

うっかりドボンお待ちしております。


この罠に嵌ってくださったのはこちら!
<リク記録46>被害者「 ♪アルトの小舟♪」さんの場合


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