このような恐ろしい展開でまたもや放り込まれた無謀無茶振りな「策略の渦」の中。魔人ったらば、2周目1番手のご指名を受けてしまいました。(T▽T;)
「策略の渦9」
「監督、どうして、俺だけ別撮りなんですか?」
目の前には何故か仏頂面の敦賀蓮。LMEの看板俳優であり、誰にでも優しくて、気さくな人柄で、春のような眼差しを持っている温厚紳士なハズの美青年。
「うん、LMEから主役の京子ちゃんの応援で先輩俳優の君を友情出演のカタチで出させたいっていう申し出を受けたのは有り難かったんだけどね。残念ながら、主要キャストは全部埋まっちゃってたしね」
「すいませんね、無理言いまして」
「・・・・・・で、何故俺だけここに?」
「うん。他の役者に会わせたくなくて。今はまだ秘密にしておきたいからさぁ」
マネージャー氏はすまなそうに謝ってくれるが、俺を見つめる敦賀蓮の表情は相変わらずの仏頂面。幻かもしれないが、仏頂面。おまけに、段々目が据わってきたような?
「君を少年役の中に混ぜるのは無理があるからねぇ。で、よく使われる手だけど、シークレットゲストを画面にさりげなく・・・ほら、主役とすれ違わしたり、横の席に座らせたりするやつね?そういう形でお遊び的に登場させる方法も考えたんだけど、なるべく沢山出たいなんていう注文をもらっちゃったし」
「はい、毎回でもお願いしたいくらいです!」
ん?急に笑顔になったぞ?爽やかでいて、妙な迫力を持つ笑顔に。
うっ!190センチを超える大男に身を乗り出されると、なんだか怖いんですけど。
それに、身も心も・・・・・・押されてるというか、詰めよられてる感じがしちゃうのは気のせいだろうか。
「うん。だからね?主人公の悪夢に出てくるお父さん役ならピッタリだなと、思って!」
自分のひらめきの素晴らしさを思い返し、一瞬この場の妙な雰囲気を忘れた。
「うん!我ながらいいアイデアだと思うんだよねぇ。最初は夢の中の姿をボヤかして台詞を入れる予定だったんだけど、まあ最初から最後までそれでいくより、徐々に鮮明にしていく方が面白いかな?と思って!!だからしばらくは秘密で撮影する予定。小さい頃に亡くなった父親だから20代後半に見えればいいし、それなら君でもおかしくないしね」
「京子の父親?・・・・20代後半?・・・・夢でしか登場できないんですか?主人公との絡みは?」
「絡むとしたら、5歳頃の主人公とだけど、向かい合ってる画はいらないんだよ。2人並ぶんじゃなくて、主人公の視点から見てる感じでいきたいから」
「・・・・それじゃあ、京子との絡みは?」
「え?今んとこ考えてないけど?」
俺がそう告げた瞬間、敦賀蓮から一気にドス黒いモノが噴出したように感じた。
「ひっ!闇の国の・・・・・・だ、大魔王様っ!」
敦賀蓮のマネージャー氏の叫びで俺は冷気と共に現れた恐ろしい者の正体を理解したと共に、このザ・恐怖体験をなんとかドラマの中で活かせないかと貪欲に考えていた。おぼろげになっていく意識の中で。
「善処します」
という自分の返事を聞きながら。
「策略の渦10」に続く。
魔人、マジでバント逃げしちゃいました!
すみません!次は、「遊yuN -sKipB-」の遊yuNさんよろしくねぇ~!!!
任せた!!!
「策略の渦9」
「監督、どうして、俺だけ別撮りなんですか?」
目の前には何故か仏頂面の敦賀蓮。LMEの看板俳優であり、誰にでも優しくて、気さくな人柄で、春のような眼差しを持っている温厚紳士なハズの美青年。
「うん、LMEから主役の京子ちゃんの応援で先輩俳優の君を友情出演のカタチで出させたいっていう申し出を受けたのは有り難かったんだけどね。残念ながら、主要キャストは全部埋まっちゃってたしね」
「すいませんね、無理言いまして」
「・・・・・・で、何故俺だけここに?」
「うん。他の役者に会わせたくなくて。今はまだ秘密にしておきたいからさぁ」
マネージャー氏はすまなそうに謝ってくれるが、俺を見つめる敦賀蓮の表情は相変わらずの仏頂面。幻かもしれないが、仏頂面。おまけに、段々目が据わってきたような?
「君を少年役の中に混ぜるのは無理があるからねぇ。で、よく使われる手だけど、シークレットゲストを画面にさりげなく・・・ほら、主役とすれ違わしたり、横の席に座らせたりするやつね?そういう形でお遊び的に登場させる方法も考えたんだけど、なるべく沢山出たいなんていう注文をもらっちゃったし」
「はい、毎回でもお願いしたいくらいです!」
ん?急に笑顔になったぞ?爽やかでいて、妙な迫力を持つ笑顔に。
うっ!190センチを超える大男に身を乗り出されると、なんだか怖いんですけど。
それに、身も心も・・・・・・押されてるというか、詰めよられてる感じがしちゃうのは気のせいだろうか。
「うん。だからね?主人公の悪夢に出てくるお父さん役ならピッタリだなと、思って!」
自分のひらめきの素晴らしさを思い返し、一瞬この場の妙な雰囲気を忘れた。
「うん!我ながらいいアイデアだと思うんだよねぇ。最初は夢の中の姿をボヤかして台詞を入れる予定だったんだけど、まあ最初から最後までそれでいくより、徐々に鮮明にしていく方が面白いかな?と思って!!だからしばらくは秘密で撮影する予定。小さい頃に亡くなった父親だから20代後半に見えればいいし、それなら君でもおかしくないしね」
「京子の父親?・・・・20代後半?・・・・夢でしか登場できないんですか?主人公との絡みは?」
「絡むとしたら、5歳頃の主人公とだけど、向かい合ってる画はいらないんだよ。2人並ぶんじゃなくて、主人公の視点から見てる感じでいきたいから」
「・・・・それじゃあ、京子との絡みは?」
「え?今んとこ考えてないけど?」
俺がそう告げた瞬間、敦賀蓮から一気にドス黒いモノが噴出したように感じた。
「ひっ!闇の国の・・・・・・だ、大魔王様っ!」
敦賀蓮のマネージャー氏の叫びで俺は冷気と共に現れた恐ろしい者の正体を理解したと共に、このザ・恐怖体験をなんとかドラマの中で活かせないかと貪欲に考えていた。おぼろげになっていく意識の中で。
「善処します」
という自分の返事を聞きながら。
「策略の渦10」に続く。
魔人、マジでバント逃げしちゃいました!
すみません!次は、「遊yuN -sKipB-」の遊yuNさんよろしくねぇ~!!!
任せた!!!