お疲れさまです。支靜加です。
趣味で日本舞踊を習っております。
最近は研修の忙しさもあり、一週間にお稽古できる日数は減ってしまったのですが、お稽古の時間は出来るだけ作るよう努力している次第です。
私の日本舞踊のお師匠は、指導は厳しくも優しい、素敵な方です。例えるなら、円地文子さんの小説にでてきそうな、知的でちょっと艶やかな、母としても女性としても粋な婦人といったところでしょうか。
カレンダーがお盆(東京付近でしょうか)のあたりになると
時々お師匠の言葉を思い出します。
お稽古場に虫が入って来たときの事でした。
この時期ですから、蚊だったと思います。
刺されてはいけないと、当時中学生だった私は蚊を退治しようとしました。
するとお師匠
「お盆の前後は、殺生したくないのよね…」
と呟いたのです。
私も、途端に蚊とはいえど殺生をためらってしまいました。
やはり御先祖さまはどのように形を変えてやって来るかは分からないものです。
ナスやキュウリに乗っていらっしゃる意外にも、ルートはあるのかしらと感じた瞬間でした。
できれば、蚊は避けていただきたい憑依ツールではありますが…。
それでは、本日はこのあたりで。