雑種 花月夜 | 小劇場クルーズ~この素晴らしき役者たち~

小劇場クルーズ~この素晴らしき役者たち~

最も身近で自由な表現方法である筈の演劇なのに、ごく一部の人々がその恩恵に浴しているだけの現状はとても寂しい。
人知れず才能と輝きを秘めた役者や深い感動をもたらす舞台が、星の瞬きのように次々と光っては消えを繰り返し永遠に忘れられるでは、本当に勿体ない。


あやめ十八番番外公演「雑種 花月夜」(於:王子・花まる学習会王子小劇場、~ 2016/08/07(日))を観てきました。

毎年、四月七日の夜。
大忙しの“お田植祭”が終わり、見頃だった桜もハラハラと散り始め、少しホッとした七日の夜。
皆で夕飯をとる元気が出て、お母さんが録画していた二時間ドラマを見始めると、蜜姉はおやすみなさいと一声かけて、二階にある自分の部屋に籠って、大きな声で泣き始め-
完璧な蜜姉のたった一つの失敗が、旦那さん選びでした。

花月夜は、私の一番上のお姉ちゃん、小堀蜜のお話です。

                                     ~説明文より抜粋~


ずっと観たいと思っていた人気劇団による番外公演・団子屋ミュージカル-

劇団員は小劇場界を賑わす個性派・人気俳優ばかり。
空間を目一杯使った疾走感や高い身体能力を間近に感じられ、全体を通してテンポの良さと清潔感の有るとてもセンスのいい作り。
舞台装置はシンプルながら、演技・演出・構成・照明・音響・空間演出・演劇的イリュージョン・テンポ等完璧な舞台。
人気の高さが窺える小劇場演劇の良さがギュッと詰まった傑作です。
お勧め。




一生忘れられない珠玉の名シーンの数々の中心、ヒロインの長女を演じた金子侑加(あやめ十八番)さん
人気公演に多数出演されており、観劇候補最終絞り込みチラシの束にて、よく名前を見かける常連さんです。
よく知っているつもりでいたけど実は今回がはじめましての俳優さんかも。
活動を応援し続けたい、真に力の在るいい俳優さんと出会えたかけがえのない舞台となりました。