「坂の上の雲」と近藤悠三先生 | 豊池美術店のブログ

「坂の上の雲」と近藤悠三先生

「坂の上の雲」の中で米倉斉加年さんが演じていらっしゃる陸軍大将・大山巌元帥は若き日の近藤悠三先生の重要な支援者のお一人です。

近藤悠三先生は25歳の頃、熱心な支援者の水谷川忠麿(旧姓:近衛忠麿)男爵の強い奨めで銀座で展覧会を開催する事になりました。当時は画廊で陶器の展覧会を催す事は極めて稀だったそうです。
その時、水谷川男爵の姉君が嫁いでいる大山巌元帥は多くの華族を展覧会に集め、傍に付いて熱心に近藤先生の作品をお買上になるように薦めて下さったそうです。近藤悠三先生は大山巌元帥の人間の大きさに感銘を受けました。

因みに大山巌は西郷隆盛の従兄弟にあたり、西郷隆盛と清水寺の僧・月照を京都から鹿児島へ移る手助けを行った清水寺の寺侍・近藤正慎は近藤悠三先生の祖父です。人の縁(えにし)は不思議です。