豊池美術店のブログ
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寄り添い目線

 

「バーナードリーチ日本絵日記」

この書籍では英国人・バーナードリーチさんが日本各地の民窯を訪ねた日々を彼のスケッチと写真を交えて詳しく著しています。


 

同じ焼き物に携わる者としてさまざまな陶工と親しく交わりながら、実際に作陶しまたイギリスの伝統技法であるスリップ・ウエア―を伝授しています。


 

倉敷に於いても酒津焼、羽島焼を訪れて作品を制作しています。


 

著作では戦争に翻弄された日本の民衆を心配し、伝統が確かに息づいている事に安堵と期待を寄せている気持ちをドキュメンタリーに語っています。


 

読んでいて、「リーチ先生、ありがとう」と想いました。

Just do it , Now!

 

もしかしてあれは?

前を走るトラックに書いてある文字が気になりました。

信号で止まった時に、確認しました。

 

「いまやらねばいつできる わしがやらねばだれがやる」

郷土の先人・彫刻家平櫛田中先生が遺した言葉です。

107歳の天寿を全うするまで現役芸術家として活躍されました。

 

このトラック・デコレーションに出会いとても愉快になりました。

 

フィーリング・イングリッシュが閃きました。

Just do it, NowIt is my business.

ディスカバージャパン

 

 

 

「遠くへ行きたい」

NHK番組「夢で逢いましょう」でジェリー藤尾さんが今月の歌で唄っていました。

1970年、大阪万博の年に国鉄は旅のキャンペーンとして、この歌を採用しました。

 

旅する作詞家・永六輔さんは倉敷を取材した際にこの街に心酔し、その後に何度も訪れています。

珈琲エルグレコはお気に入りだったらしく、此処で寛いでいたそうです。

 

エルグレコの先代女将さんと永六輔さんが写っている写真を拝見しました。

 

珈琲 エルグレコ

 

きび美ミュージアムでの竹林コンサートが始まる前に、大原美術館のお隣りに在る「珈琲 エルグレコ」に寄りました。

此処は高校生時代から馴染んでいるお店です。

 

倉敷に現在のように多くの観光客が訪れるずっと前から在ります。

元々は大原孫三郎さんがご自分を含め多くの人が語り合える場を設けたいと企画した施設です。

 

僕は此処でミルクセーキと珈琲を注文します。いつも同じです。

熱い珈琲にミルクセーキを浮かべて飲むのが好きです。

いつものように、特製ウインナーコーヒー風に珈琲を飲んでいましたら、オーナーから貴重な写真をお見せ頂きました。


「ウッワーッ」声を上げてしまいました。

板画芸術の棟方志功ご夫妻とエルグレコの先代女将さんの納まった写真です。

棟方志功さんは屡々このお店で寛がれたとお聞きしました。

その店で、いま珈琲を飲んでいる。

その同じ空間に居ると想うと、不思議な感覚を覚えました。

手のぬくもり

 

竹林の音楽会が終わった後に日本国内のCDショップでは売られていないピーターさんのCDを販売していました。

 

これは買わねばなるまい。

あの演奏を流しながらドライブすると車内が清められるに違いない。

身も心も快適運転。


其処へご本人が近づいて来ました。

Thank You very much.」と微笑みながら握手をしてくれました。

いえいえ こちらこそ、ありがとうございました。


ふっくらとした御手から先程の美しい調べが手を通してもう一度全身に流れて来る歓びを感じました。

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