寒風大窯焼成中 窯場訪問 その二 | 豊池美術店のブログ

寒風大窯焼成中 窯場訪問 その二

現在、豊池美術店ホームページに森陶岳先生が平成二年に制作した麦酒呑を掲載しています。

「以前に制作して好評だった作品に関して、ご要望が有っても再度造らないのですか?」とお聞きしました。

その時、「人は同じ事を繰り返せるだけの寿命がありません。」とお応えになりました。

かつて、日曜美術館のインタビューで、NHKの石澤典夫アナウンサーが「なぜ、大窯なのですか?」と質問したのに対して、「焼き物に関するあらゆる事を知りたい。知った上で森陶岳にしか造れないものを造りたい。」と答えています。

この度、寒風へお伺いすると大窯を焚きながら長次郎の話をなさいました。

「長次郎の茶碗には茶ノ湯が凝縮されていると想います。不思議な茶碗です。」と語って下さいました。