<映画は映画だ(韓・2008)>  ★★★★


こんな映画見ました-映画は映画だ


 3月14日ホワイト・デイの日から公開される韓国映画<映画は映画だ>の試写会に行って来ました。原案・製作は私の見た範囲では山奥の湖上の寺の一年を描いた<春夏秋冬そして春>、女学生の援助交際を描いた<サマリア>の監督のキム・ギドクですが、今回は監督を弟子のチャン・フンに任せています。主演はソ・ジソブとカン・ジファンという若手男優っでした。


> 出会う筈のなかった2人の男、俳優のスタとヤクザのガンペ。気性の激しいスタは映画の撮影に熱が入るあまり、次々と共演者を病院送りにしてしまう。そんな彼の相手役を引き受ける者など誰もいない。
> 困った彼は偶然出会ったヤクザのガンペに相手役を頼み込む。俳優への夢を捨てきれなずにいたガンペは。出演する代わりにある条件を出す。
それは。2人のファイトシーンを実戦で行うこと。演技ではなく、体と体を本気でぶつけ合い、相手が倒れるまで戦うということだった。果たして、”映画”は完成するのか-----?その先に待っている2人の人生の行く末は・・・・?                 (宣伝チラシより)


という映画でした。私は韓国映画(特にメロドラマ)は余り好きではなく、この作品を期待せずに見に行きましたが、予期に反してなかなか面白い作品でした。昨年度の「韓国映画評論家協会3部門受賞」という触れ込みもうなずけました。適度のユーモアも交えながら、フランス映画のような沈んだ雰囲気もあり楽しめました。


 特に、最後の”本気”の殴り合いがそれ自体、映画の1シーンで”やらせ”の筈ですが、なかなか迫力がありました。俳優商売も楽ではないなと思いました。ただ、その後の結末のつけ方には(ネタばれになりますが)犯人を逮捕して証拠となる凶器を確保しないのは少々疑問が残りました。