-どこに相談に行けばいいのか-夫婦療法とセックスレスや性問題のカウンセリングの違い | リスタ・カウンセリング・ルームのブログ

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新横浜にある、リスタ・カウンセリング・ルームのブログ。
ルームの紹介や個人の心理的問題や対人関係問題、夫婦関係、家族関係、性の問題などの説明と専門心理療法の認知行動療法や夫婦・家族療法、セックスセラピーについて書いています。

ご夫婦・カップルで最後までお読みいただき共有してください。
そして、夫婦関係の問題にしても、セックスレスの問題にしても、解決するために早々(1回~2回話し合って解決しない場合)に専門機関に相談に行っていただければと思っております。
1回~2回話し合っても解決しない場合は、それ以上話し合っても時間の無駄というか時間だけが過ぎ、その間も二人の関係性がどんどん悪化してしまいます。
そうならないためにも相談に行く決断をしていただきたい。
その説明のために文章が長くなっています。特に、セックスレスの問題について書かせていただいております。


夫婦関係の問題・セックスレスの問題について、一度(またはそれ以上)きちんと話し合ったけど『解決しなかった』とか『そのあと何となくズルズルと来てしまっている』『話し合っただけで終わっている』など話し合ったが解決に向けての進展が見られない場合は、ご夫婦・カップルでこのページを読まれた後、すぐに専門の相談機関に行ってください。
当たり前のことですが、問題や悩みが発生した後、相談に行くのが早ければ早いほど相談回数が少なく解決できます。


なお、セックスレス問題は、まだ始まったばかり(3か月程度)であれば、専門の相談機関に行けば1回~2回の相談で解決する場合も多々あります。
セックスレス等の性問題ではなく夫婦関係の問題は多少時間がかかります。
問題の内容や問題が起きてからの期間などによって、早くて10回から30回程度の期間は必要になると思います。



さて、夫婦療法や夫婦カウンセリングは、夫婦の関係性や関係性に関する個々の認知や行動・気分の問題を扱う心理療法であり、主に価値観の違いや性格の違い、不貞などの夫婦の関係性と問題後の関係性改善の方法を大学院などで学習をされてきた公認心理師や臨床心理士、医師の方々が行っている心理療法の一つです。


次に、セックスレスをはじめ夫婦やカップルの性問題に限定した場合、相談やカウンセリングを行う者の基本として必要になる知識は、生理的性差の知識はもちろんのこと、性科学をはじめ医学的知識としては泌尿器科、婦人科、産科そして、不妊治療などについての知識を学んだ方になります。
専門療法としては、セックスセラピー/セックスカウンセリングを行っている専門家で、プラスして夫婦などの関係性を扱える夫婦療法も専門的に学んでおられる公認心理師・医師・看護師がよいのではないかと考えております。


というのは、セックスレスや夫婦の性の問題を含めた夫婦療法が専門なのか、夫婦やカップルという二者の関係性のみを扱う夫婦療法の専門なのかによって大きく違ってくると考えます。


例えば、うつ病やパニック障害、その他の精神疾患でお困りの方に心理療法を行っている公認心理師や臨床心理士の方は、大学、大学院などで専門である心理学や臨床心理学、その他の心理系の学問を学ばれてきていて、尚且つ、精神疾患や心身症に対して心理療法を行っている方は精神医学・心身医学も学ばれてきていると思います。
これと同じで、性(セックスだけではありません)を扱う心理療法を行うためには、上記にも書いた事柄を学んでおく必要があるということです。
また、性の問題で悩みを抱えられている方は、そのような知識を持った公認心理師や医師・看護師に相談をされるのが問題解決に向けての近道であると思っております。



日本では公認心理師や医師等の心理・医療系の国家資格を持っている治療者でセックスセラピーやセックスカウンセリングを専門としている相談機関が少ないために、以前はセックスレスをはじめ性問題でお困りの夫婦・カップルはカップル・夫婦療法を専門にしているということをホームページ等に書かれているところに相談にいくようにしてくださいと書かせていただいておりました。
しかし、ここ数年、他機関で相談されたカップルやご夫婦が来られていることを考えると
当ルームの千田のように「夫婦療法(夫婦の関係性)が専門で尚且つ、性生活やセックスレスの相談も専門としている相談機関」と書かれているところに相談に行かれるようにしてくださいと、変更せざるを得ないと考えるようになっております。


日本ではまだまだ性生活を扱える専門の相談機関(医師や公認心理師、看護師)は、少ないかもしれませんが参考にして安心して相談ができる相談機関をお探しになってください。

また、ホームページなどを検索してもよくわからない方は「日本性科学会」で検索していただいて、トップページにカウンセリング室がリンクしていますので、お住いの近くにないかどうかなど、そちらに問い合わせて聞いていただければと思っております。
なお、オンライン・カウンセリングでもいいと考えられているカップルや夫婦の方は、当ルームでもZOOMかスカイプのどちらかご希望の方法で行っております。


知っておいてください。
セックスセラピーやセックスカウンセリング、セックスレスで検索してみるとわかるのですが、公認心理師・医師・看護師などの国家資格を持ってセックスセラピーが専門といっているところはまだいいのですが、無資格者(基礎となる国家資格の持っていない人)で自称専門というところが日本にはたくさんあるので探すのにも注意がいります。
特に「私もセックスレスの経験者です」とか「セックスレスで離婚も経験しています」など、その方が経験したことは大変つらかったとは思いますが、セックスセラピーの専門性とは全く関係ありません。
そのような方がむしろ相談できる心理師になるには、その経験を専門の心理師や医師に相談をして問題を解決した後に、基礎となる公認心理師や医師の国家資格を取って、その後セックスセラピーを行う上でその経験が邪魔にならないように、専門の指導者について2年~4年程度はトレーニングをして、最後にセックスセラピーのトレーニングを2年から4年程度する必要であろうと思います。
このようにきちんとトレーニングをされている方であれば、「私もセックスレスの経験者です」とか「セックスレスで離婚も経験しています」など書かれている心理師や医師に受けることも有効であると思います。
(上記のような過程を踏んでいない治療者に相談を受ける場合、効果よりも弊害の方が多いと考える)


セックスレスの問題はあまり長く(個人差はありますが3カ月以上)そのままにしておくと夫婦やカップルの関係性の問題に発展してしまいます。
なので、1年とか2年それ以上の期間、セックスレスというのは千田から言わせると「カウンセリングに行くことが恥ずかしいという気持ちもわかりますが、それでも、どれだけ相方を苦しめれば相談に行く気になるのですか」と問いたくなります。
(ちなみに、男性側がしないセックスレスの場合は、個人差はありますが3か月のセックスレスでも、女性の精神状態はブチ切れるほどの辛さ・悲しさであることは男性は知っておいてください)
また、夫・彼がセックスレス改善に向けて専門機関に相談に行くなどの対応を取らないでいると、妻・彼女は夫・彼が愛する対象から外れてしまうとか、人として信用できないなどなど。
そうなると離婚・別れということになってしまいます。



セックスレスの問題は、こんな問題でカウンセリングを受けられないとか。恥ずかしいしとかプライドが。ではなくセックスレスの状態にさらさせれている相方を本当に愛していて好きであれば、そして、相方に対して本当の優しさを示したいのであれば、専門のカウンセリングを受けることが今一番必要なことであることを理解してください。
相方は本当につらい状態でいますよ。


さて、男性側の問題でのセックスレスであれば、当ルームでもそうですが、専門の相談機関で男性性と女性性の違いなどの正しい知識のレクチャーと、どこで合わせるのかなどの方法を得るだけで問題解決する場合がほとんどです。
男性・女性の性に関する違いなどの知識は、男性は男性、女性は女性といった本人は感覚としてなんとなくわかっても、相方の感覚などの知識は性科学というマニアックな専門分野の勉強をして初めて知ることができるので、普通は医師や公認心理師、看護師などの専門家でもその分野の学習をしていないので知らないです。
まして、一般の方は中学生や高校生で保健師(正しい男性性・女性性は学習はしていない)から習う性教育(これはこれで
子供達にとっては大切なのですが)、アダルト雑誌やサイトの情報など全くあてにならないというか、的外れで超越している情報をうのみにしているので、ほとんどわかっていないというのが正しいと思います。
(私自身、長年相談していて「知っています」といった方は誰もいない。当然、私も勉強をして初めて知りました)


そして、実は男性側のセックスレスの問題は、そのことだけが問題(学習する機会がないので男性性・女性性のこと、セックスはどのように合わしていけばいいのかを知らないということ)となっている場合がほとんどです。



次に、女性側の問題は、問題によって多少違いはあります。例えば、挿入の恐怖や挿入時の痛みなどは、1回のレクチャーで解決するというよりは、正しい知識を得るのとトレーニングをすることで解決する場合がほとんどです。


男性側・女性側のどちらの問題にしても、普段は仲がいいのであれば「とっとと相談に行く(こんな書き方は失礼かもしれませんが、知識がないだけなのだから知識を得れば解決をするという感じです)」専門にしている相談機関に相談に行ってしまえば解決が見えてきます。
普段の関係性まで問題になっているのであれば、もう猶予はないと思って今すぐにでも相談に行ってください。
と、ここまで読んでも相談に行かない人がいることも確かです。
特に男性は困ったものです。
(相方のことを愛しているというのであれば、まずは、相談に行くという行動で示してあげてほしいものです)



今まで述べてきたように、医師や公認心理師、看護師の国家資格を持って性科学等の専門を収めた治療者・カウンセラーであれば、男性と女性のセックスから得られる感覚の違いなどを指導(普通は1回目~2回目の相談時に行われると思います)されることと思います。

実は、すべてではないが多くのセックスレスの問題は、先ほどから書いているように、男性と女性のセックスから得られる感覚の違いをきちんと学習していないことから起こっている問題に他ならないからです。


ちなみに知ったかぶりをする人はいます。
では、本当にわかっていますか。と問うと実は全く分かってません。
たぶん性科学等をあえて勉強していない医師(婦人科や泌尿器科・精神科の医師)や公認心理師の場合でも100人中100人は知らないと思います。
なので、一般の人の100人中100人知らなくて当然のことではあります。
(ただ、当たり前ですが自分の性については理解していますが、たまに間違った解釈をされる方もおられます)


さて、普段の仲がまだ良ければ、セックスレスの問題というのは専門の相談機関で相談すれば大体1回の相談で解決する問題でもあります。
相談室では初回相談又は2回目の相談で、男性・女性の性等について説明を受けると思います。心理療法では心理教育といっております。普段の仲が良ければ多くはこの心理教育(正しい知識)で解決してしまいます。

心理教育を受けなければ、たぶんいつまでも解決しないままだと思います。なぜなら、性に関する正しい知識を知らないことがセックスレスの本当の原因だからです。
特に男性側の途中からしなくなった問題の場合、90%以上は知識がないことが問題です。そして、知ればそれで終わる問題でもあります。
(掛け算を習ったことのない子供は掛け算のやり方を知らない。が掛け算を習えばできるようになる。実はこれと同じことなんです)それを2年も3年も相談に行かないでいることは相方に対しての優しい行動とは思えない。
ちなみに、SNSなどで調べてもその知識の部分は書いていないと思います。専門家であればわかるのですが、オープンにできない内容を含んでいるからです。だから相談に行って学んでいただきたい。そうすれば解決する。



コマーシャル
皆様の通える範囲にセックスレスや性問題の相談機関がない場合は、当ルームに、直接来室される夫婦・カップルの方や全国・海外にお住いの方で、スカイプとZOOMでの相談をご希望される方も多くおられます。
そして、セックスレスの問題で特に男性側の問題は、SNSなどで色々調べ理解しようとするよりも、セックスセラピーを専門としている医師や公認心理師、看護師のところに相談に行けば、それほどの回数や時間がかからずに解決する問題の一つです。


女性側の問題は、男性側の問題に比べて多少時間はかかりますが、解決できる問題です。


「好きで愛しているのだからセックスがなくても問題ない」とはくれぐれも思わないようにしてください。
相談に行くのには恥ずかしかったり、勇気がいるかもしれませんが、相方のことを好きで愛しているのであれば、セックスレスが「未完成婚によるもの」や「途中からできなくなった・やらなくなった問題」に関わらず、これらの問題について夫婦やカップルで一度でも話し合ったが、一時変わったが元に戻ってしまったとか、結局何も変わらないのであれば、今すぐ夫婦やカップルで専門の相談機関に行くようにしてください。

たぶん、何度話し合っても知識がない者同士の話し合いのために解決はむつかしい。というか険悪になることはあっても解決はしない。ただ、たまたま解決するカップル・夫婦もいる100組に1組ぐらいの割合でいるかもしれません。
まだ、普段の仲は良い状態であれば、専門相談機関であれば1回~3回ぐらいの相談で解決すると思います。


参考にこちらのページも見てみてください。2022年10月に書き加えました。
セックスレスの相談:セックスカウンセリングはどのように進むのか


ただ、普段の仲がいいのに相談機関で5回以上継続してカウンセリングや相談を受けているのに問題解決につながらない場合は、セカンドオピニオン(別の専門機関で一度カウンセリングを受ける)を考えた方がいいと思います。
『その専門の相談機関は、もしかしたら自称で専門機関と言っているところかもしれないからです』結構多いです。



長々と同じことを繰り返しながら書いてしまいましたが、それだけ早く相談に行って解決をしてほしい問題だからです。


2021年に書き加えました。
男性側の問題で悩みを抱えるカップル・夫婦が気負わないでも参加できるレクチャーができないものかと考え開始しました。
3月より<男性側の問題でセックスレス>と<男性が原因の未完成婚>で困られているカップル・夫婦で、彼氏・夫が「シャイ」や「恥ずかしがり屋」「その他、何かと理由を付けて相談に行かない男性」を対象に、「はじめの一歩」として、ZOOMでの「顔出しなし」「ニックネーム表示可能」でのレクチャーをスタートしました。
ホームページをご参照ください。


2022年4月8日にホームページをリニューアルしました。
スマホでもストレスなく見ていただけるようになりました。


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千田 恵吾