過去と決別するために。映画「ダーク・プレイス」紹介、他 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

映画 ダーク・プレイス シャーリーズ・セロン


▼「Kindle」に新モデル、7月20日発売

New Kindle 7月20日
07月20日発売■Amazon:「Kindle(Newモデル)Wi-Fi ブラック」

高額の上位機種を次々に投入し、もはや手軽に買える端末では
なくなっていた電子書籍リーダーの最大手・Kindleがリニューアル。
しかもリニューアルされたのは最安値のエントリーモデルで
さらなる薄型・軽量化を実現。
通常価格は8,980円で、プライム会員ならば購入時に
クーポンコード『PRIMEKINDLE』を入力するだけで
4,000円引きが適用され、実質4,980円に。
Voyage、Oasisなどの上位機種はクーポン配布も行われない完全なリッチ層向けで、
手軽にたくさんの小説を読み耽りたい派にとってこの新型は有り難いのでは。



▼KIndleストア、iTunesストアなど、各種セール情報まとめ

★Amazon Kindle KADOKAWAのライトノベル2,000点以上が半額(~6月30日まで)
★Amazon Kindle 竹書房のコミック500点以上が半額(~6月30日まで)
★Amazon Kindle 6月新刊のガンガンコミック1巻が半額(~7月5日まで)
★Amazon 9万冊を超えるKindle本が20%ポイント還元



▼予約の開始された新商品


08月25日発売■3DS:「メトロイドプライム フェデレーションフォース」
10月11日発売■XB1:「Gears of War 4(輸入版:北米)」


09月08日発売■PSV:「東亰ザナドゥ eX+」
09月21日発売■PS4:「ベルセルク無双」

新作ゲームは、なんだか良くわからないゲームになってしまった
3DS「メトロイドプライム フェデレーションフォース」が8月25日に発売決定。
「アルスラーン戦記」に続くコラボ無双の新作「ベルセルク無双」などが予約開始。



▼過去と決別するために。映画「ダーク・プレイス」


発売中■BOOK/Kindle:「冥闇」
発売中■DVD:「サラの鍵」

「ゴーン・ガール」の原作者であるギリアン・フリンの
ベストセラー小説「冥闇」を「サラの鍵」のジル・パケ=ブランネールが
映画化した「ダーク・プレイス」が公開中。
幼い頃に家族を惨殺された少女が、目撃証言の中で実の兄を告発する。
しかし事件から28年後、兄の無実を信じる組織と関わることになった彼女が
封印された過去と向き合い、思いもかけない真相を探り当てる。
共演はニコラス・ホルト、クロエ・グレース・モレッツ、
タイ・シェリダン、コリー・ストール、クリスティナ・ヘンドリックス。


06月24日公開・「ダーク・プレイス」

カテゴライズするならミステリーなのだろうが、
この映画は「ゴーン・ガール」のように序盤から突飛な事件も起こらないし
終盤にどんでん返しも用意されていない。
事件は28年前に起こっていて、犯人逮捕で区切りもついている。
問題は、その区切りの付け方が曖昧で、事件に関わった誰もが
心の奥底にもやもやを残したまま時間が流れてしまっていることだ。
当時わずか8歳だったリビー(シャーリーズ・セロン)は
家族を惨殺した犯人が兄であると警察に告げた過去を封印し、
兄のベンは、多くを語らないまま獄中で28年もの年月を過ごしている。
世間を揺るがせた事件の生き残りとして
「悲劇のヒロイン」と化したリビーの元には
何もしなくとも生きて行けるだけの金が集まり、
その金がリビーの自立心を阻害して、気がつけば中年期に入ってしまった。

この物語の主題は事件の真相究明ではなく
リビーが封印した忌まわしい過去の記憶と向き合い
勇気をもって新たな人生をスタートさせること。
家族の隠された想いが明らかになるにつれ
錆び付いたまま止まっていたリビーの人生の秒針がゆっくりと時を刻み始める。
現代と過去をザッピングしながら徐々に核心に迫る手法は
「サラの鍵」そのままで、そういう意味で本作は
ヒロイン再生の物語と取ることも出来る。


発売中■Blu-ray:「モンスター」
発売中■Blu-ray:「スタンドアップ」

主演を務めたシャーリーズ・セロンは
幼少期に実の母親が父親を射殺するという衝撃的な体験をしている。
家族を失い、辛い記憶から逃げるように避けてきた
リビーの心情は察してあまりあったろう。
近年は比較的軽めの芝居が多かったセロンが
「モンスター」や「スタンドアップ」以来の入れ込みようで
繊細な芝居をしているのは、ヒロインとシンクロする部分が多かったのもあるのだろう。
いち観客として見ればやや消化不良な終わり方も、
本当に大変なのはこれからなのだと示しているようで私にはぐっと来た。
娯楽作品としてのカタルシスよりリアリティを重視した演出は
当BLOGでも紹介した「デビルズ・ノット」に近い。

ちょっと惜しいのは、事件の真相を究明する推理マニアのクラブという
どう料理しても面白くなりそうな団体を出しておいて
彼らがほとんど本筋に関わって来ないこと。
まとめ役と会計担当を兼ねるニコラス・ホルトはもちろん、
序盤でリビーを罵る女性なども、もっと上手く活かせたように思う。
まぁ、下手な恋愛要素を絡めたりしないからこそ
リビーが自力で孤独の淵から這い上がる物語になったとも言えるのだが。

ウリ文句の「ゴーン・ガール」に釣られて観ると不満が残るかも知れないが
過去との決別に成功した女性のドラマとして観るならかなりお薦め。
映画「ダーク・プレイス」は現在公開中。


発売中■Blu-ray:「デビルズ・ノット」
発売中■Blu-ray:「ゾディアック」